奈央と出会えたから。<275>
『奈央。俺が3年の女と図書室で抱き合ってたってのは、
わざとハメられた振りをしていたからだ。
俺はそのトキ、その女が青山の差し金だと直ぐに気付いたが、
アイツが何をたくらんでいるのかを知りたくて、
そのままハメられた振りをしていた。
先月、3年が卒業してから、2年‥‥今の3年が、その開放感からか、やりたい放題だ。
特に青山は今、この学校の番長だという立場を利用し、
調子に乗りやがる。
青山は、どうやら奈央‥オマエが気にくわねぇらしい。
だから俺は、前番長に連絡を取り、
少しシメてやってくれと頼んでおいた。
その番長ってのは誰だか分かるか?!』
聞いたばかりの聖人の話を頭の中で整理する余裕も無く、
質問されたあたしの答えは、しどろもどろだった。
『突然、そんなコト聞かれても‥‥。
わ‥‥分かるワケないじゃん‥‥‥。』
『ハハハ。オマエのよく知ってるヤツだぜ?!』
『あたしの‥‥よく知ってるヒト‥‥‥?!』
『ミズホだよ。』
感想
感想はありません。
「 麻呂 」の携帯小説
- 奈央と出会えたから。<434>
- 奈央と出会えたから。<433>
- 奈央と出会えたから。<432>
- 奈央と出会えたから。<431>
- 奈央と出会えたから。<430>
- 奈央と出会えたから。<429>
- 奈央と出会えたから。<428>