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初めての恋…16

[435]  ひろ  2006-06-17投稿
1つになりたい…

「白井…。」
佐藤が私を押し倒す…
とろけそうなくらい気持ちいい…キス

「ん、はぁ…佐藤…」
佐藤がパジャマの中に手を入れる。

「さ、佐藤。」

ホントに?嫌だドキドキする。

ふと、佐藤の手が止まる。

「ご、ごめんっ」

手を抜き、パジャマを元に戻す…。
「佐藤?」

「俺、帰るから…さ。白井、風邪ひいてるのに悪化するし…」

佐藤は私の頭をポンポンと叩き。
「じゃ、明日。
無理するなよ。」

え?なんで帰るの?
「あ、佐藤!!」

「おやすみー。」
そう言って佐藤は帰って行った…。


なに、これ…

やっぱり愛さんじゃないと抱いたり出来ないんだ…

愛してる人しか、抱けないんだね。
愛されたい…

「さ、とう…」
好き…
どうしたら好きになって貰えるの?
私は顔を覆い泣き崩れた…


佐藤は足早に家路を急いでいた。
「やばいな、いつまで理性が持つかわからない…」

佐藤はもう自分の気持ちに気付いていた。
愛さんに彼氏の事聞いた時もさほどショックではなかった。

白井がいたから…
いつのまにか愛さんへの思いは憧れ…
白井への気持ちは愛に変わっていた。

抱きたかった…
でも、愛さんの事も中途半端、白井にも気持ちを伝えてないのに、抱けない…


朝。
熱はだいぶ下がった。
でも、今日も休む。

こんなに目が腫れてるの見られたくない。

ブルルっ!!
携帯が鳴った…
華菜からだ。

「はい、華菜?」

「真紀ぃ、大丈夫?」
「うん、もう熱は下がったんだけど…
念の為。今日も休むよ…」
「そっか…
で…どうだった?」

「は?何が?」

「やだなぁ〜、佐藤君だよ、私、気きいてない?
熱あるんだから激しい運動とかしちゃダメだよ〜(笑)
…で、やっぱり、しちゃった?」

「……」
ブチっ。
電話を切った…

「さてと、もう少し寝よ。」
私は何事もなかったように寝ようとした。

その時、また華菜から電話が掛ってきた。

「ご、ごめんなさ〜い。嫌いにならないで。」
「(笑)まったく、嫌いにならないよ。ありがとね、佐藤と話せて良かったし…」

それからしばらく話をして電話を切った。


はぁ。佐藤どうするんだろう
まさかこのまま付き合ったりしないよね。

ピンポーン。
あ、誰だろ。
「は〜い」
ガチャ。
「こんにちはっ」

「あ、愛さん…」

「お見舞い来たの
上がっていいかな?」

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