「アカネがどこにいるのか知っているのか…？」
声を低くしてメイヤに訪ねた。
「えぇ…」
「どこにいるんだ!?」
俺はとっさにメイヤの両肩を掴んでいた。
「アカネは…死んだのよ」
「嘘だ…」
アカネが死ぬなんて信じられない信じたくない。
「本当よ」
「嘘だ…嘘だ…」
自分でも取り乱してるのが分かる。
「………」
「嘘だって言ってくれよ…頼む…」
足に力が入らなくなって膝を床についてしまった。
「ねぇ、つまらない話だけど聞いてくれる？」
「そんなことよりアカネの居場所を…」
「話を聞いてくれたらね」
「…わかった」
メイヤは一回深呼吸をして泣きそうな目でこっちを見た。
「私は親衛隊に入った時、戦場に立たなくてもいいと喜んだ。アカネやケインには悪いと思っていたけど自分の命が一番大切だっと割り切った。
でも…今では戦場に行きたかった…。」
「何でだよ？」
「戦場よりも辛かったから…」
「戦場よりも…？」
「うん…」
メイヤの目から涙がこぼれた。
「親衛隊はかなりのエリートとして見られるけど…違うの!」
メイヤの涙が溢れ出て止まらない。
見ていて辛かった。
「親衛隊はただの奴隷なの！王族を満足させるだけの奴隷…力なんて関係無いの！王族に気に入られれば誰でも入れるの！」
ハイドはあまりの真実口が閉まらなかった。
「私はその中でも特別だった。なんせ次期王様候補に気に入られて次期王女に選ばれるはずだったからね…」
ハイドはすでに話についていけなかった。
「でもそれもおしまい…だって王様候補殺しちゃったもん」
メイヤはこの話しの中で初めて笑った。綺麗だったけどそれ以上に不気味だった。

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