一生 シアワセ16
父親と会ってから3日後、その葬儀に出ていた。喪主として。
…なんで?
今考えると変な事だった。周りの人は親戚だけど、知らない人ばかりだったし、でも僕の事は知ってる。おかしな感じ。
葬儀が終わって、僕は友達に会うと言って知らない人達から離れた。もちろん、それは嘘だったけど…。
小さい頃住んでいた家を見たかったから。
田舎だから、土地は広かった。家は二階建て。
でも、小さかった。広く感じていたけど、小さかった。それに、二階建て?
二階の部屋の思い出がない。僕は一階で寝ていたし、…でも後で幼稚園や小学校の入学式の日に、家の前で撮った写真には確かに二階があった。
小さい頃の事だから忘れたのかな…。
昔の家を見ていて、凄く懐かしくなった。一緒にお風呂に入ってたり、クリスマスや誕生日、病気で寝ていた時プレゼントを買って来てくれて、早く治して!なんて時もあった。
裏山で、栗拾いやアケビを採ったりスキーもした。家で飼ってた犬の事や、いろんな事が頭の中に溢れて…
なんだか…凄く悲しくなってしまった。
僕は幸せだった。
父親の墓地はすぐ近くにあったから、帰る前にもう一度立ち寄った。日本酒を持って。
小さい頃の思い出の中に、日本酒を飲んでる姿があったし、僕が大人になって会えた時は、一緒に飲み交したいと思っていたから。
叶わなかったけど…。
しばらく、お墓の前にいた。約束して戻らなかった償いとして、僕を見ていて欲しかったから。
でも、電車の時間が迫っていた。多分、もう来る事のない父のお墓にサヨナラを言って離れた。
…有り得ない!電車の時間に遅れてしまった。仕方なく、夜行のバスで帰る事にした。
11月の後半、バス停は寒く、まだ1時間後。でも、離れて乗り過ごす事は出来なかったから、ジッと待っていた。
その間、また小さい頃のそこでの暮らしを思い出していた。そして、僕にはもう両親に会う事が出来ない現実を、あらためて思った。
僕よりもっと大変な人がいるとは思ったけど…最悪の不幸だと感じていた。
涙が止まらなかった。
だから、絶対幸せになるんだと…こんな思いを自分の子供にさせるものか!と誓った。
…でも、人生ってうまく行かないのかな?
…なんで?
今考えると変な事だった。周りの人は親戚だけど、知らない人ばかりだったし、でも僕の事は知ってる。おかしな感じ。
葬儀が終わって、僕は友達に会うと言って知らない人達から離れた。もちろん、それは嘘だったけど…。
小さい頃住んでいた家を見たかったから。
田舎だから、土地は広かった。家は二階建て。
でも、小さかった。広く感じていたけど、小さかった。それに、二階建て?
二階の部屋の思い出がない。僕は一階で寝ていたし、…でも後で幼稚園や小学校の入学式の日に、家の前で撮った写真には確かに二階があった。
小さい頃の事だから忘れたのかな…。
昔の家を見ていて、凄く懐かしくなった。一緒にお風呂に入ってたり、クリスマスや誕生日、病気で寝ていた時プレゼントを買って来てくれて、早く治して!なんて時もあった。
裏山で、栗拾いやアケビを採ったりスキーもした。家で飼ってた犬の事や、いろんな事が頭の中に溢れて…
なんだか…凄く悲しくなってしまった。
僕は幸せだった。
父親の墓地はすぐ近くにあったから、帰る前にもう一度立ち寄った。日本酒を持って。
小さい頃の思い出の中に、日本酒を飲んでる姿があったし、僕が大人になって会えた時は、一緒に飲み交したいと思っていたから。
叶わなかったけど…。
しばらく、お墓の前にいた。約束して戻らなかった償いとして、僕を見ていて欲しかったから。
でも、電車の時間が迫っていた。多分、もう来る事のない父のお墓にサヨナラを言って離れた。
…有り得ない!電車の時間に遅れてしまった。仕方なく、夜行のバスで帰る事にした。
11月の後半、バス停は寒く、まだ1時間後。でも、離れて乗り過ごす事は出来なかったから、ジッと待っていた。
その間、また小さい頃のそこでの暮らしを思い出していた。そして、僕にはもう両親に会う事が出来ない現実を、あらためて思った。
僕よりもっと大変な人がいるとは思ったけど…最悪の不幸だと感じていた。
涙が止まらなかった。
だから、絶対幸せになるんだと…こんな思いを自分の子供にさせるものか!と誓った。
…でも、人生ってうまく行かないのかな?
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