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西の国〜縛られた鎖〜 18

[254]  Heart  2008-11-15投稿
そんな時だった、リンスから連絡が入った。
「王子が殺された!殺したヤツの名はメイヤだ!見つけ次第殺せ!」
リンスの声は部屋中に響き聞いていたメイヤは顔色一つ変えなかった。
「ハイドは隠密部隊だったんだね…任務だから早く私を殺しなさい…」
メイヤは自分が無防備だと示すために脱ぎ始めた。
メイヤの体には無数の火傷の痕や痣や傷が体中にあった。
その姿でこっちに寄ってくる…ハイドは後ろに下がるが、すぐ壁にぶつかり追い詰められてしまった。
メイヤとの距離がほとんど無くなり吐息が感じられるまでになっていた。
「お願い…私を殺して…」
「無理だ…俺には」
「お願い…この体でもう生きたくないの…だから殺して」
「それはできない…」
メイヤは何かを呟いている、何を呟いているかは聞こえないがメイヤの右手に水が集まりだし刃の形になっている。
「私を殺さないとあなたが死ぬわよ」
右手の水の刃がハイドの横腹に突き立てられた。
「死んでもいいの?アカネを探すんじゃないの?」
「アカネは死んだんじゃないのか?」
「私たちの知ってるアカネは死んだわ…
アカネは逃走する日私のところに来たの…私とメイヤ、ハイドにケインで世界を変えない?って私に聞いてきたわ。その時には私はもう生きる希望が無かった…即答で承諾したわ。
でも失敗したの…あの時のアカネは深夜に炎の翼だったからすぐに見つかって、駆けつけた兵士をまるで楽しんでるかのように笑い殺してるの。怖くて腰が抜けたわ…そんな私を見下してアカネはどっかに飛んで行ったの。」
話してるメイヤはガタガタと震えていた。
震える姿はただの少女にしか見えなかった。

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