エンブレム〜序章〜?―?
「…はっ…はっ…はっ…」
「…えーと、大丈夫か?」
顔を覗き込む。
「!っ…!」
俺の顔を見た瞬間彼女は慌てた様子で俺と距離をとり腰に手を伸ばした。
「!!な、無い…!?」
「え、あぁ、ナイフなら俺が持ってるよ」
俺はポケットから彼女のナイフを取り出して見せた。
「…か、返せ…!!」
「いいよ」
ひょい。
俺はナイフを彼女に向けて投げた。
「え…?」
その行動は彼女にとって予想外だったらしく慌てた様子でそれを受け取った。
「…何故…?」
俺の今の行動が余程解せなかったようで彼女はナイフを俺に向けながらそう聞いてきた。
「ん?ああ…まあ簡単に言えば戦う意思がないことの証明ってとこかな?
…取り敢えずこれ食えよ。腹減ってんだろ?」
そう言って俺はおにぎりを進めた。
「…」
「…えーと…毒が入ってるか気になるんならまず俺が食べてみせようか?」
「…」
彼女は少し迷ったような素振りを見せてていたが、やがて俺に敵意が無いことを見て取ったらしく、ゆっくりとナイフを閉じた。
少し安堵。
「さっ、食べなよ」
改めておにぎりを進める。
「…」
彼女は恐る恐るといった様子でおにぎりに手を伸ばした。
続
「…えーと、大丈夫か?」
顔を覗き込む。
「!っ…!」
俺の顔を見た瞬間彼女は慌てた様子で俺と距離をとり腰に手を伸ばした。
「!!な、無い…!?」
「え、あぁ、ナイフなら俺が持ってるよ」
俺はポケットから彼女のナイフを取り出して見せた。
「…か、返せ…!!」
「いいよ」
ひょい。
俺はナイフを彼女に向けて投げた。
「え…?」
その行動は彼女にとって予想外だったらしく慌てた様子でそれを受け取った。
「…何故…?」
俺の今の行動が余程解せなかったようで彼女はナイフを俺に向けながらそう聞いてきた。
「ん?ああ…まあ簡単に言えば戦う意思がないことの証明ってとこかな?
…取り敢えずこれ食えよ。腹減ってんだろ?」
そう言って俺はおにぎりを進めた。
「…」
「…えーと…毒が入ってるか気になるんならまず俺が食べてみせようか?」
「…」
彼女は少し迷ったような素振りを見せてていたが、やがて俺に敵意が無いことを見て取ったらしく、ゆっくりとナイフを閉じた。
少し安堵。
「さっ、食べなよ」
改めておにぎりを進める。
「…」
彼女は恐る恐るといった様子でおにぎりに手を伸ばした。
続
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