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奈央と出会えたから。<276>

[478]  麻呂  2008-11-15投稿

『えぇっっ?!ミズホさん‥‥が?!
う‥‥うそ?!』



いつもお洒落で――


誰にでも優しくて――



美人なのに全然鼻にかけていなくて――


そんな、



あたしの憧れの先輩のミズホさんが――


元、ばっ‥‥番長ぉ???





『ハハハ。驚いた?!ミズホに、奈央にだけは絶対言うなって言われてたんだけど‥‥。やべー!!つい言っちまったぜ!!』



聖人は、そう言って笑ってるケド――



あぁ‥‥あたしにとっては凄い大ショック!!



んもぅ〜〜!!



あたしの頭の中、大パニック!!



ち、ちょっと整理させてよっっ!!



とりあえずは、



順を追って話してもらわなくちゃ。



『だけど、どうして聖人は図書室で会った女のコが、青山さんの差し金だと気付いたの?!』



意外にも、



あたしのストレートな質問にも聖人は直ぐに答えてくれた。


『あぁ。オマエさ、“魔羅威夜(マライヤ)”って族‥‥知ってるか?!

そのアタマが、青山と付き合ってるらしいんだ。』



『ま‥‥まらりあ???』



『ぶぁかっっ!!
ちげーよっっ!!

マラリアじゃねーよっっ!!

“ま・ら・い・や”。』



そ、そんな怒んなくたっていいじゃん。


暴走族なんて興味無いから知らないし。


『でもさ、青山さんが聖人と3年の女のコを図書室で会わせる様に仕組んだコトと、そのコトが何故結び付くの?!』

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