奈央と出会えたから。<276>
『えぇっっ?!ミズホさん‥‥が?!
う‥‥うそ?!』
いつもお洒落で――
誰にでも優しくて――
美人なのに全然鼻にかけていなくて――
そんな、
あたしの憧れの先輩のミズホさんが――
元、ばっ‥‥番長ぉ???
『ハハハ。驚いた?!ミズホに、奈央にだけは絶対言うなって言われてたんだけど‥‥。やべー!!つい言っちまったぜ!!』
聖人は、そう言って笑ってるケド――
あぁ‥‥あたしにとっては凄い大ショック!!
んもぅ〜〜!!
あたしの頭の中、大パニック!!
ち、ちょっと整理させてよっっ!!
とりあえずは、
順を追って話してもらわなくちゃ。
『だけど、どうして聖人は図書室で会った女のコが、青山さんの差し金だと気付いたの?!』
意外にも、
あたしのストレートな質問にも聖人は直ぐに答えてくれた。
『あぁ。オマエさ、“魔羅威夜(マライヤ)”って族‥‥知ってるか?!
そのアタマが、青山と付き合ってるらしいんだ。』
『ま‥‥まらりあ???』
『ぶぁかっっ!!
ちげーよっっ!!
マラリアじゃねーよっっ!!
“ま・ら・い・や”。』
そ、そんな怒んなくたっていいじゃん。
暴走族なんて興味無いから知らないし。
『でもさ、青山さんが聖人と3年の女のコを図書室で会わせる様に仕組んだコトと、そのコトが何故結び付くの?!』
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