壊れた脳漿は微笑みを知らない7
小林「…ねぇ…母さん…。…目を覚ましてよ…。これじゃまるで死体みたいだよ……。」
しかし、その顔面の皮膚は形一つ変えなかった…。
小林「…ねぇ……。目を開けてよ…。一緒に話しよ…。母さんに話したいことが沢山あるんだよ……。」
小林は涙を流した…。
小林「………うっ…………ううっ…………う……………。」
シカト………
しないでよ………
小林「ぼっ……!!僕をっ…!!僕を無視しないでよっ!!」
しかし返事はない…
小林「…っ!!ひっ……うっ…ぐぅっ!!なっ…何でっ…………何でだよ…っ……話が違う……っ……よっ………」
どれだけ泣いても死んだ人間を動かすことは出来ない。
悪魔の力でも限界、制限が存在するという。魂は宿せなくても、肉体は作れる。
こうゆう形でしか、小林明弘の願いを叶える方法がないらしい。
その頃…
どこかの暗い部屋にて…
ジッ……
ジッ……
小林【…母さんっ!!……母さんの………声が聞きたい…。】ジッ……
ジッ……
モニターの前に黒いフードを被り、マスクで顔を隠した男がいる…。
?『イマ、モニターニウツッテイルコノオトコハダレダ?タケル…。』
タケル「今回の契約者である、小林明弘様です…。」
?『…コンカイハ、ドンナネガイダッダンダ…?』
タケル「…確か…、死んだ母親と会いたかったらしいです…。」
?『…アワレダナ…。ムイカタテバ、ジブンハシンデシマウトイウノニ…。』
タケル「…おっしゃるとおりでございます…。」
その時、ドアのノックの音が部屋に響いた…。
監視カメラで外の様子をモニターの隅に映す。
タケル「……ゼルダ様が御到着のようです…。部屋にいれても…?」
?『……ハヤクイレテヤレ…。ワタシガヨンダノダ…。』
タケル「…かしこまりました…。」
部屋の鍵を開ける。
続く。
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