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スクリーン A

[114]  2008-11-16投稿
あの朝以来 他社オヤジの姿は見えなくなった

数日は誰なの気になったが、気のせいだろうと思うようにした

他社オヤジの事があったからなのかのか帰り箱の中で、オレは1人で乗る事にこだわり続けているのか思い出した

入社してまだ2、3ヶ月のころ、残業で遅くなって誰もいないエレベーターに乗った

6階でエレベーターが止まり、彼女が入ってきた

彼女の名前は、澤井よしの、目立つタイプではないが笑うと 昔の初恋を感じさせてくれる女性だった
何日か帰りが同じになる事が続いた

オレはいつの間にか6階でエレベーターが止まる事が楽しみになっていた

今まで適当な付き合いが多かった、始まりから終わりまで

いつもの感じで適当に話しかけれいいのに、彼女には出来なかった

緊張するし、なんか手にいままでかいた事のない汗かいてるし、オレ少し好きじゃなくて、本当に好きみたいだ、 だから何にも動けない

人を好きになる事は事故みたいだと聞いた事があるが本当だった

6階でエレベーターが止まった

彼女が入ってきた、オレはうつむいてしまった、(この駄目男話しかけろ)と心の中で叫んだ

その時、オレの手が急に暖かくなった、隣を見るとうつむいた彼女がオレの手を触れるように握っていた
彼女の手は震えていた

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