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雪の華?

[567]  龍王  2006-06-18投稿

十二歳で失恋をし
今は十六歳になった。

ずっと学校には行け無かったが、世間体や学歴の問題から、資産家な娘が通う有名な女学院に通う事になった。

付き人だった黒峯は今は、社長補佐になり、めったに顔を見る事も出来なくなった。

あれから数年経った今でも私は黒峯を愛していた。




「朱斐様、おはようございます」

今日は朝日が差し込む、良い天気だった。
でも朱斐の機嫌はイマイチ。

「…」
「お嬢様、朝の挨拶はどんな時でもキチンとしていただきたいのですが…」
「…はよ」

朱斐は小さな声で言い、引かれた椅子に座る。

「機嫌悪いのか?朱斐様」
「……あなたのせいよ。聖夜」

スーツを来た二枚目の男がクッと笑う。

「それはそうですね」
「あなた…本当に全然…黒峯に似てないわね。黒峯の弟なのに…」
「何だ?イヤミか?お嬢様」
「……」




『初めまして、朱斐お嬢様。私は黒峯の後任になりました〈聖夜〉と申します』
『……あなた…黒峯の弟じゃないの…?』
『?はい、私は黒峯の弟ですが…』
『──……似てないのね』

不意にもらした言葉を聞き、聖夜は敏感に朱斐の気持ちを察知した。

『朱斐様は…兄が好きなんですか?』
『……ええ』

突然の質問に、朱斐は正直に答えてしまった。

『あっι…違うの!ちが…』

慌てて弁解したが、遅かった。

『へぇ…物好きもいたんだな』
『えっ』
『朱斐〈様〉元教育係の黒峯を好きだと言う気持ちをみんなにバラされたくなかったら、おとなしく俺の言う事聞いて下さいね』
『あ…あなた…ι』
『ハァー…良かった♪こんなカッタルイ仕事押し付けられてウンザリしてたんだけど…これで少しは楽になる』

朱斐は言葉を無くし、固まっている。

『よろしくな、朱斐』




それが悪夢の始まりだった。
聖夜は朱斐と二人でいると偽善の面を取り、乱暴な言葉を平気で使う。

「さっさと食べて学校行くぞ!」
「……ハァ」

朱斐は、弱味を握られているせいで何も言えず、でも自然体な聖夜を見て、不快な気持ちは余り無かった。

黒峯とは真反対な弟聖夜に朱斐は心を開いていたが、

いまだに初恋を引こずり心痛めていた…

感想

  • 1643: (>_<)。・゜・。 [2011-01-16]

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