ロストクロニクル3―15
「し、竹刀」
タクトには目の前の光景が信じられなかった。
「どうなってるんだ」
「さっきの攻撃は正直、びっくりしたわ。なかなかやるわね。でも・・・あれくらいでくたばると思ったら、大間違いなのよ!」
言葉の勢いと一緒に手に持っていた竹を地面に突き刺した。
「タクト、走れ!」
ウェドの言葉と同時にまるで解き放たれたかのように、二人は別々の方向に走っていった。
走ったかと思えば、早速後ろから何本もの先の尖った竹が地面から生えながら追いかけてきた。
「大丈夫ですか!」
シャープが気付いたようだ。
「貴方は静かにしててね」
すると、再びシャープの周りの竹が取り囲んだ。
「これで二人に集中できる。飛び道具さえ無ければ、怖いものなんて無い」
竹刀は遠く離れたところから竹を操作している。
なんとかして近づかないと・・・
そんなことを考えていたら、気付いてみたら、左右から何本もの竹が生え、まるで壁のようになっていた。そして、その竹に囲まれた道の先には、
竹でできた壁があった。
しまった!罠だ。
気付いた頃には既に逃げ道は無かった。
タクトはただ壁へ向かって走るしかなかった。
「どうすればいいんだ」
壁がもう目の前に迫っていた。
もう駄目だ。
タクトは勢いよく壁にぶつかった。
「うわー!」
だが、しばらくしても竹は体に刺さらない、恐る恐る視線を壁から後ろに向けてみるとそこには、ぴたりと動きを止めた竹の塊があった。
「どうなってるんだ?」
竹を伐り、外に出てみる。
「おーい、タクト、大丈夫か?」
ウェドの声が聞こえてきた。シャープを救出しているようだ。
タクトは竹刀に視線を移した。
「あっ!」
竹刀の腹には一本の弓矢が刺さっていた。
「馬鹿ね・・・私達の計画はもう止められない・・・
『勇者の血』を持つ者もあとわずか・・・貴方達の希望の星は確実に・・・消えていっている・・・」
竹刀はそれだけ言い残すと砂になった。
「おーーい!」
遠くからパールが走ってくるのが見える。
「さすがだなー。あんな遠くから命中させるなんて」
タクトは一人、関心していた。
「置いていくなんてひどいわ!」
パールはタクトの前に来た。
「ごめんごめん」
「あのね、わたしが・・・」
「バーーン!」
突然、塔の頂上から爆発が起こった。
タクトには目の前の光景が信じられなかった。
「どうなってるんだ」
「さっきの攻撃は正直、びっくりしたわ。なかなかやるわね。でも・・・あれくらいでくたばると思ったら、大間違いなのよ!」
言葉の勢いと一緒に手に持っていた竹を地面に突き刺した。
「タクト、走れ!」
ウェドの言葉と同時にまるで解き放たれたかのように、二人は別々の方向に走っていった。
走ったかと思えば、早速後ろから何本もの先の尖った竹が地面から生えながら追いかけてきた。
「大丈夫ですか!」
シャープが気付いたようだ。
「貴方は静かにしててね」
すると、再びシャープの周りの竹が取り囲んだ。
「これで二人に集中できる。飛び道具さえ無ければ、怖いものなんて無い」
竹刀は遠く離れたところから竹を操作している。
なんとかして近づかないと・・・
そんなことを考えていたら、気付いてみたら、左右から何本もの竹が生え、まるで壁のようになっていた。そして、その竹に囲まれた道の先には、
竹でできた壁があった。
しまった!罠だ。
気付いた頃には既に逃げ道は無かった。
タクトはただ壁へ向かって走るしかなかった。
「どうすればいいんだ」
壁がもう目の前に迫っていた。
もう駄目だ。
タクトは勢いよく壁にぶつかった。
「うわー!」
だが、しばらくしても竹は体に刺さらない、恐る恐る視線を壁から後ろに向けてみるとそこには、ぴたりと動きを止めた竹の塊があった。
「どうなってるんだ?」
竹を伐り、外に出てみる。
「おーい、タクト、大丈夫か?」
ウェドの声が聞こえてきた。シャープを救出しているようだ。
タクトは竹刀に視線を移した。
「あっ!」
竹刀の腹には一本の弓矢が刺さっていた。
「馬鹿ね・・・私達の計画はもう止められない・・・
『勇者の血』を持つ者もあとわずか・・・貴方達の希望の星は確実に・・・消えていっている・・・」
竹刀はそれだけ言い残すと砂になった。
「おーーい!」
遠くからパールが走ってくるのが見える。
「さすがだなー。あんな遠くから命中させるなんて」
タクトは一人、関心していた。
「置いていくなんてひどいわ!」
パールはタクトの前に来た。
「ごめんごめん」
「あのね、わたしが・・・」
「バーーン!」
突然、塔の頂上から爆発が起こった。
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