ハーフムーン (23)
「あ…ありがと」
ミユキはお礼を言った。
「さっきの風呂代のお返しさ。営業時間外だったのに、払ってくれたしな」
マモルはそう答えた。
ミユキは嬉しそうに白い花束を抱きかかえると、優しく香るその花の匂いを、いつまでも嗅いでいた。
「ところで、ミユキはこれからどうするの?」
マモルが聞いた。
「ううん。何も決めてない」
「じゃ、泊まる場所は?」
「それも全然…アタシ、今朝この町に来たばかりだから」
ミユキは言った。
「それじゃ、俺のアパートで良かったら泊まってけよ。狭くて汚い部屋だけどな」
マモルがそう言うと、ミユキは
「ホントにいいの?そうして貰えると、助かるな」
と言った。
「もちろんさ。それに、二人で一緒に風呂に入った仲だしな」
マモルが笑いながら言うと、ミユキは顔を赤らめた。
「まだ少し休憩時間あっから、今のうち今晩のメニュー考えよっか?ミユキは何が食べたい?」
「ぇと…そうだなぁ…あ、鍋が食べたいかも知れない」
「オシ!それじゃあ、今晩は鍋で決まりだ。美味しい食材を一緒に探そうぜ」
「うん!」
ミユキは屈託のない笑顔を見せながら、マモルと並んで歩いた。
……そして、少し歩いた通りの一角に、問題の場所はあった。
ミユキはお礼を言った。
「さっきの風呂代のお返しさ。営業時間外だったのに、払ってくれたしな」
マモルはそう答えた。
ミユキは嬉しそうに白い花束を抱きかかえると、優しく香るその花の匂いを、いつまでも嗅いでいた。
「ところで、ミユキはこれからどうするの?」
マモルが聞いた。
「ううん。何も決めてない」
「じゃ、泊まる場所は?」
「それも全然…アタシ、今朝この町に来たばかりだから」
ミユキは言った。
「それじゃ、俺のアパートで良かったら泊まってけよ。狭くて汚い部屋だけどな」
マモルがそう言うと、ミユキは
「ホントにいいの?そうして貰えると、助かるな」
と言った。
「もちろんさ。それに、二人で一緒に風呂に入った仲だしな」
マモルが笑いながら言うと、ミユキは顔を赤らめた。
「まだ少し休憩時間あっから、今のうち今晩のメニュー考えよっか?ミユキは何が食べたい?」
「ぇと…そうだなぁ…あ、鍋が食べたいかも知れない」
「オシ!それじゃあ、今晩は鍋で決まりだ。美味しい食材を一緒に探そうぜ」
「うん!」
ミユキは屈託のない笑顔を見せながら、マモルと並んで歩いた。
……そして、少し歩いた通りの一角に、問題の場所はあった。
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