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失恋2

[365]  美保  2008-11-17投稿
聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない



気が狂いそうだった。

「最初に出会った日に、お互い惹かれあってしまってん」
色々な感情が弾けて、涙で彼のシャツはグシャグシャだった。

「イヤ聞きたくない」
でも聞かないといけない

あたしには逢いに来てくれた事なんかなかった。
絶対休めないて言っていたのに彼女には逢いに行った。
帰国してからどんなに自分が大変になるかわかっていたのに、我慢できずに逢いに行った。

切なくて、愛しくて、苦しくて、でも甘い甘い甘い甘い、濃密な時間を過ごして帰ってきた。
あたしにはできない、彼女だから出来た時間。
彼が望んで、彼女が望んで、彼女は全てを開いた。

泣き叫んで、また叫んで
涙はいくらでも出てくる。

「もうあいつの事しか考えられない。不思議やねんけどすごく愛してしまった」

感情が身体ごと弾ける。
抱きしめながら言わないで。
でも抱きしめといて。
助けて。

「一時全く逢わないようにしてたのも、ごめん。わざと避けてた。
美保がそれで愛想尽かしてくれるかもと思ってんけど、美保があまりにも純粋にオレの事好きでいてくれるから、ちゃんと話す」

聞きたくない

「聞いて?」

あたしの存在はあった。
けれど止められなかった。
彼はそう言った。
あたしが消えて彼女が生まれた瞬間が見えた。

よく知っている大好きな2人。
様々なシーンが、細部までリアルに見える。
だから余計に痛かった。

今あたしがいる部屋で、彼はあたしのいない間に彼女に国際電話をしていたんだ…

あたしのメールを無視して、何も知らない彼女とはメールしてるんだ…

内容も、ぼんやりとわかってしまう。
あたしには送られてこないたくさんの「愛してる」が散りばめられたメール…

蕩けるような彼の顔が、満足げな彼女の顔が浮かぶ。
満足した彼女の顔がわかってるのはあたしだけじゃない、もちろん彼もわかっている。
そして更に愛しさが募っていく。

「お前にはホンマにホンマに悪いねんけど、こんなに好きになったの初めてやねん。
あいつも今までは全部、旦那も含めて、言い寄られてばっかりやってんけど」

知ってるよ…

「オレの事は初めて好きになったって」

多分また叫んでいたと思う。意識が朦朧としてた。

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