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悪の種2〜二話完結〜

[520]  シュウ  2008-11-18投稿
『お前が相良か』
『高井…てめぇ…』
将治は怒りで手が震えていた
『岸田も役に立つ。ちゃんとお前が来てくれたからな』
『なぜお前が岸田を…』
『俺は誰の弱みでも掴めるのさ。お前が付き合っていた木山も別れただろ』
『お前が…』
『だが木山は決して俺と付き合わなかった、だから襲ったさお前の妹の様に』
『…』
将治は理性などで止まる程の余裕もなく顔面からぶん殴った
『残念だけど俺には勝てないよ』
高井は平気な顔で立ち上がり、膝で腹を肘で背中を打ち相良を意図も容易く倒した
『無様だな将治』
『てめぇだけは許さねぇ、死んでも殺してやる』
『ふん』
高井が立ち去って行くのと同時に相良は気絶した。


『兄貴…兄貴?』
『学校遅れるぜ』
高井には一人弟がいた。二階まで起しに来たのだ
『なぜ俺が悪役なんだ気分悪いな』
階段を下り洗面所に向かった。

夢…そう片付けるのは簡単だ。だが、それは人間の暗い欲望が作り出す悪の芽かもしれない。
そう…事件が起こる前のシグナルとして…

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