約束だよ?"
「あっ…」
改札が小さ過ぎて,君の旅行鞄が柵に引っ掛かっていた。
しばしの沈黙。
君が黙って僕を見ると僕も黙って頷き,一昨日買ったばかりの鞄のひもを引っ掛かっていた柵からゆっくり外した。
ひもが外れても僕らは目を合わせないで,黙ったまま。
このまま時間が止まってしまえばいいのに…
そう思いながらも,僕はホームに続く階段を一段一段登り始めた。
「電車,まだ平気だよね?」
「あと10分ある」
「そっかぁ…」
階段には二人分の足音がリズムよく響く。
階段にも,その先のホームにも僕ら二人しかいなくて,まるで世界中に二人だけしか息をしてないみたいだった。
「ねぇ」
「ん?」
「朝焼け,綺麗だったね♪」
「うん,あんなの初めて見た」
「……あの時泣いてたでしょ」
「…うん」
「女々しいなぁ(笑」
「泣いてばかりいた訳じゃないだろ」
「うん,あんなの初めて見た(笑」「え?」
「泣いてる所初めて見たよ」
「そっか」
───♪♪♪
電車が来るのが見える。
10分がこんなに短いと,この時初めて知った。
電車はその体をゆっくりとホームにつけると,プシューと音をたてて静かにその扉を開いた。
<続く。次で終わりです;;>
改札が小さ過ぎて,君の旅行鞄が柵に引っ掛かっていた。
しばしの沈黙。
君が黙って僕を見ると僕も黙って頷き,一昨日買ったばかりの鞄のひもを引っ掛かっていた柵からゆっくり外した。
ひもが外れても僕らは目を合わせないで,黙ったまま。
このまま時間が止まってしまえばいいのに…
そう思いながらも,僕はホームに続く階段を一段一段登り始めた。
「電車,まだ平気だよね?」
「あと10分ある」
「そっかぁ…」
階段には二人分の足音がリズムよく響く。
階段にも,その先のホームにも僕ら二人しかいなくて,まるで世界中に二人だけしか息をしてないみたいだった。
「ねぇ」
「ん?」
「朝焼け,綺麗だったね♪」
「うん,あんなの初めて見た」
「……あの時泣いてたでしょ」
「…うん」
「女々しいなぁ(笑」
「泣いてばかりいた訳じゃないだろ」
「うん,あんなの初めて見た(笑」「え?」
「泣いてる所初めて見たよ」
「そっか」
───♪♪♪
電車が来るのが見える。
10分がこんなに短いと,この時初めて知った。
電車はその体をゆっくりとホームにつけると,プシューと音をたてて静かにその扉を開いた。
<続く。次で終わりです;;>
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