ロストクロニクル3―16
「爆発!?」
「塔の上で何かあったみたいだ」
タクトは塔へ向かって走ろうとした。
「ちょっと待って!一体これはどうなってるの?」
パールがそういうのも無理は無い。置いて行かれて、恐らくムシにいきなり襲われて、見つけたと思ったらぼくたちは戦っている最中で、助けたら周りには無数の竹が繁茂していて、こんなに暑くて、近くにはなぜかシャープがいて、おまけに突然の爆発だ。
「分かった。手短に説明するよ」
その頃、フラットはあと少しで塔の頂上というところまで来ていた。近づくにつれて周りが暑くなってくる。
「あと少しだ」
フラットにはこの暑さがちょうど心地よかった。
「あった!」
とうとう頂上に着いた。
「これさえあれば、みんなに復讐できるんだ。これさえあれば・・・でも、これで本当にいいのかな・・・」
そう考えた途端、自分が怖くなった。
僕はなんて恐ろしいことを考えてるんだ。
だが、もう遅すぎた。フラットは既に炎の魔導石に触れてしまっていた。
「そんなことより、傷は治ったのかい?」
タクトは今までの概要を説明し終えると、今度はパールに質問した。
「え、あ、後でもいいかなって・・・だって、別に今すぐじゃなくても・・・」
「なんで治さなかったんだ!」
『一刻の猶予も許さない状況だ』
タクトの脳裏にこの言葉が駆け巡った。
「何もそんなに怒らなくても・・・」
パールの目は点になっていた。
「タクト!塔を見てみろ!最悪の事態だ」
塔は激しく燃えていた。
そして、頂上からは赤いひとつの点が飛び出してきた。
「どうやら炎の魔導石を取ってしまったらしいな」
ウェドとシャープが気付かぬ内に傍らに立っていた。
その赤い点は四人の目の前に降り立った。目付きが明らかに違っていた。
「フラット・・・」
シャープが不安げにフラットに近寄った。
「こっちに来るな!もう戻れないんだ!」
そういうと、フラットの周りから三本の巨大な火柱が立ち、彼の周りを回り始めた。
「フラット落ち着いて!」 「シャープ、危ない下がれ!」
フラットは手のひらをシャープに向けた。
「退け」
「シャープ!」
咄嗟にタクトがシャープに体当たりした。それと同時に手のひらから火柱が走った。
「塔の上で何かあったみたいだ」
タクトは塔へ向かって走ろうとした。
「ちょっと待って!一体これはどうなってるの?」
パールがそういうのも無理は無い。置いて行かれて、恐らくムシにいきなり襲われて、見つけたと思ったらぼくたちは戦っている最中で、助けたら周りには無数の竹が繁茂していて、こんなに暑くて、近くにはなぜかシャープがいて、おまけに突然の爆発だ。
「分かった。手短に説明するよ」
その頃、フラットはあと少しで塔の頂上というところまで来ていた。近づくにつれて周りが暑くなってくる。
「あと少しだ」
フラットにはこの暑さがちょうど心地よかった。
「あった!」
とうとう頂上に着いた。
「これさえあれば、みんなに復讐できるんだ。これさえあれば・・・でも、これで本当にいいのかな・・・」
そう考えた途端、自分が怖くなった。
僕はなんて恐ろしいことを考えてるんだ。
だが、もう遅すぎた。フラットは既に炎の魔導石に触れてしまっていた。
「そんなことより、傷は治ったのかい?」
タクトは今までの概要を説明し終えると、今度はパールに質問した。
「え、あ、後でもいいかなって・・・だって、別に今すぐじゃなくても・・・」
「なんで治さなかったんだ!」
『一刻の猶予も許さない状況だ』
タクトの脳裏にこの言葉が駆け巡った。
「何もそんなに怒らなくても・・・」
パールの目は点になっていた。
「タクト!塔を見てみろ!最悪の事態だ」
塔は激しく燃えていた。
そして、頂上からは赤いひとつの点が飛び出してきた。
「どうやら炎の魔導石を取ってしまったらしいな」
ウェドとシャープが気付かぬ内に傍らに立っていた。
その赤い点は四人の目の前に降り立った。目付きが明らかに違っていた。
「フラット・・・」
シャープが不安げにフラットに近寄った。
「こっちに来るな!もう戻れないんだ!」
そういうと、フラットの周りから三本の巨大な火柱が立ち、彼の周りを回り始めた。
「フラット落ち着いて!」 「シャープ、危ない下がれ!」
フラットは手のひらをシャープに向けた。
「退け」
「シャープ!」
咄嗟にタクトがシャープに体当たりした。それと同時に手のひらから火柱が走った。
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