魔法の種?
「うん・・わかったよヒコ。ごめんね。切るね・・バイバイ」
突然の言葉に驚きもせずに そう電話を切った。
でも 別れる気なんて 全然なくて いつもよに気が立っている彼を 冷静にするために 一度電話を切った方がいいと思っただけ。
5分後
電話をかけた。
出てくれるかな?と少し不安だった・・
「もしもし?ヒコ?」
「もしもし・・。」
「ごめんね。かけちゃって、一度切った方がいいと思ったのイライラしてたみたいだし。出てくれないかと思ったけど 出てくれて良かった」
「・・・・・・。」
「あ〜ッッ!!もぅやめたッやめッッ 駄目だ! ごめんッさっきの撤回するよ」
「うん。ネナは全然別れる気なんてなかったよ。」
「なんかヤベ〜参ったよッ(笑)やめやめッ」
そう言って笑ったヒコ。
この日を境に変わってった。
冷たい人が どんどん優しい温かい人になっていった。
今までのヒコはメール一行絵文字なし当たり前!
なのに
「メール冷たい感じだよねー絵文字ぐらい付けてくれなきゃ寂しいよっ」
って言ったら
そのあとのメールは 毎回かならず絵文字メール。
してほしいと願う事は何でも叶えてくれるようになっていった。
どうして優しくなったのか理由が知りたくて 会った時に聞いてみた。
「最近変わったよね〜どうして?」
「信じてみようと思えたからかなっ。俺は人を信じないから。ネナなら信じられるかもって。
昔付き合ってた 彼女の話だけど 同棲しててさぁ〜結婚まで考えてたんだ。仕事が忙しくて すれ違う日々が多くなったんだけど そんな時 久々に早くアパートに帰ろうと思って帰った時 浮気現場を目撃したんだよ。しかもアパートに連れ込んでたし。あれ以来 人を信用してないなぁ〜。 すべて疑ってかかる。ネナもそうだと思ったんだ。でも、おまえは 俺がどんなに冷たくしても去らない。普通は直ぐにいなくなるよ。今までそぅだったし。この前の電話はネナを好きになってく自分がわかるし でも好きになったってしょうがない気持ちもあって あんなキツイ言い方をした。すげぇーキツイ言い方したのに お前はあんなんだもんなー。参ったよ。電話切ったあと終わったーって 力が抜けちゃってどうしようもなかったよ。」
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