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夢乃Highテンション?

[96]  なお  2008-11-20投稿
バイトの帰り道。いつもと同じ道なのに…なんだか空気が違った。

私は思い切って大堀にきりだした。
「大堀って好きな人いるでしょ?」
「なんだよ、急に」
大堀は私を見ない。
「なんとなく」
きっと答えてくれないと思った。だけど意外にも…
「あぁ…いるょ」
遠くを見るように切なくそう言った。
きっと私じゃなぃ…そう確信して私は更に
「今日の彼女…」
大堀の顔色が変わった。
気付きたくない変化…
「可愛いくて優しそうでお似合いだったね」
大堀はまた一瞬寂しそうな顔をして笑った。
この瞬間、失恋決定…
私の二度目の想いは打ち明けることなく現実を知ったのだった。
「どんな人?」
「えっ?」
「大堀の好きな人」
私は自分の傷口に塩を塗っている思いだった。
叶わぬならいっそ…
「不器用でまっすぐ」
本当に大事そうに言う大堀に胸が痛む。
「はるは?」
「えっ?」
「好きな人いるんだろ?」
「あぁ…」
大堀は気付いていない。
「私の好きな人は、優しくて…頑張り屋かな」
「ふぅ〜ん…」
「何よ?」
私は精一杯の笑顔で演じきった。ここでバレたら誰もハッピーじゃない。
「叶うといいな」
そう言った大堀の顔が切なくて私は泣かない様に上を向いた。

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