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ソードメーカー15―?

[432]  いっと  2008-11-21投稿
「ルーク!お前は他国の隠密を、城の中へ招き入れたのか!?何を考えておるのじゃ!」
リグラは怒りの表情で、後ろにいるルークを怒鳴りつけた。
「リグラ殿、私は丸腰です。そして、ルーク殿からはクリンチの魔法がかけられております故、誰にも攻撃はできませぬ」
黒鷲はランプの明かりの下へと進み出て、黒装束を脱ぎ捨てると、筋骨たくましい裸体を二人のもとに晒した。
「…ふむ…。どうやら敵対する意思は無さそうじゃな…。よかろう。この事件についての全てを、包み隠さず話して聞かせよ」
リグラは納得したように頷いたが、それでも剣の柄に手を掛けたまま、黒鷲と距離をおいた。
「…わかりました。それでは…」
黒鷲はそのままの姿で、この事件の真相、黒幕、そしてこれから起こる事を淡々と話して聞かせた。
「…なるほど…そのような策略が…」
リグラは感心したように頷きながら、一つ小さく息を吐いた。
「これで話しは終わりです。後の処理はそちらにお任せする…と、エリウス様は言っておられましたので。…それでは…」
黒鷲はすっと立ち上がると、素早く黒装束を身につけ、窓の側へと歩み寄った。「…もう一つ…エリウス様からの言付けがあります」

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