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気まぐれの代償?

[410]  一撃  2008-11-22投稿
「息子を殺した犯人を探してください!」

目を赤く腫らせて初老の女は言った。しっかりと化粧すればそれなりに見えるはずなのに、女は髪すら乱れていた。
「つまり、息子さんは自殺ではなく殺されたと?」
女の話を黙って聞いていた男は尋ねた。
女は返答として頷く。
「しかし、それを頼むのであれば、警察に行くのがよろしいのではないですか?」
「ダメです、信用できません!ですから、あなたに頼んでいるんです。」
女の目に宿るのは強固な意志。女が頼みに来たのは、探偵事務所。それも大きな事務所では無い。薄汚れたビルの一角に入る古びた事務所なのだ。無論女は、多くの探偵事務所を回った。しかし依頼内容を聞くと皆断ってしまう。警察と揉めるのが怖いのだ。
「大滝事務所の所長さんに聞きました。あなたは探偵界でも異質で、裏社会にも通じていると・・・あなたにしか頼めないんです。お願いします。」
女の目から再び大粒の涙が零れ落ちた。それは枯れることのない泉を男=二ノ宮恭司に連想させた。
二ノ宮は一流の探偵であるが、主に裏社会との繋がりが深い。合法、非合法問わずに依頼を解決するのだ。その代わり依頼料は破格。
「わかりました。引き受けましょうそれでは一からはなしてください。息子さんは警察組織の汚職に関わっていたんですか?」
二ノ宮は聞いた。

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