痛みのち毒?
家に着くといつも目で追っていた、見慣れた車が停まっていた。
「どうして返事くれないの…?」
今にも泣き出しそうな顔の彩がそこにいた。
まさか二時間も俺の帰りを待っていたのだろうか?
複雑な気持ちになりながら声を振り絞る。
「…昨日、見に来たんだね。あんな残酷な伝え方はいくらなんでも辛いって。そりゃ俺は彼氏じゃないけどさ…。」
「あれは…。」
彩も言葉を詰まらせる。
「…とりあえず入る?」
わざわざ近所にこんな場面を見せてもしょうがない、と思っただけなのだが、中に入るなり彩は全てを脱ぎ捨てた。
「何してんの!?」
一度目にしたとは言え、こんな事をされては獣が目を覚ましてしまう。
そんな理性とは裏腹に朝を迎えてしまう悲しい我が息子、マイケル。
だがそうではなかった。
「あれから隆の家に行ったけど、悟くんとの思い出が残ってたから何もしてないの。彩の身体、綺麗だよ?それを見て欲しかったの。」
いつもの3割増しで働こうとするジョンを抑えつつ、服を着させる。
「昨日は彩の家に早目に送ってもらって試合見に行こうとしたの。いつも悟くん頑張って練習してたから…。でも隆が帰してくれなくて、帰りに寄ってやるって…。本当は隆がいるから嫌だったんだけど、本当の事は言えないから…。彩の事、嫌いになった?」
いつも元気な彩がしおらしくなって俺に甘えてくる。
よく考えれば都合の良い話なのだが、あまりにも可愛らしかった事、いつもとのギャップがあまりに刺激的だった事、そして弾圧からの解放を訴えるチーム・ジョナサンについうっかり負けてしまった事もあり、改めて受け入れる事にしてしまった。
痛みは既に快感へと変わり、毒に侵された事などもはやわからなくなっていた。
「どうして返事くれないの…?」
今にも泣き出しそうな顔の彩がそこにいた。
まさか二時間も俺の帰りを待っていたのだろうか?
複雑な気持ちになりながら声を振り絞る。
「…昨日、見に来たんだね。あんな残酷な伝え方はいくらなんでも辛いって。そりゃ俺は彼氏じゃないけどさ…。」
「あれは…。」
彩も言葉を詰まらせる。
「…とりあえず入る?」
わざわざ近所にこんな場面を見せてもしょうがない、と思っただけなのだが、中に入るなり彩は全てを脱ぎ捨てた。
「何してんの!?」
一度目にしたとは言え、こんな事をされては獣が目を覚ましてしまう。
そんな理性とは裏腹に朝を迎えてしまう悲しい我が息子、マイケル。
だがそうではなかった。
「あれから隆の家に行ったけど、悟くんとの思い出が残ってたから何もしてないの。彩の身体、綺麗だよ?それを見て欲しかったの。」
いつもの3割増しで働こうとするジョンを抑えつつ、服を着させる。
「昨日は彩の家に早目に送ってもらって試合見に行こうとしたの。いつも悟くん頑張って練習してたから…。でも隆が帰してくれなくて、帰りに寄ってやるって…。本当は隆がいるから嫌だったんだけど、本当の事は言えないから…。彩の事、嫌いになった?」
いつも元気な彩がしおらしくなって俺に甘えてくる。
よく考えれば都合の良い話なのだが、あまりにも可愛らしかった事、いつもとのギャップがあまりに刺激的だった事、そして弾圧からの解放を訴えるチーム・ジョナサンについうっかり負けてしまった事もあり、改めて受け入れる事にしてしまった。
痛みは既に快感へと変わり、毒に侵された事などもはやわからなくなっていた。
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