スラム part3
「いつも通りの時間だろ?」俺は言った。
授業のあと、いつも通りに来たつもりだったから、遅れているわけがなかったからだ。
「今日から一年が見学に来るんだよ。もぉ二人来てるぜ。」
賢之助は道着に着替えていた。
張り切ってるな。
俺はふとそぉ思った。
こいつは岡之原賢之助(おかのはらけんのすけ)。
去年俺や悠と同じように入ってきた柔道部員だ。
俺や悠と違って高校から柔道を始めたが、運動神経バツグン、特に格闘技に関しては天才的で、去年の初めての昇段試験(柔道の段位を上げる試験)で黒帯、つまり初段にわずか2ヶ月ほどでなったやつだ。
入部当初とは違って、今では俺たちも本気でやらなきゃいけないほど強い。
「今年は賢ちゃんくらいすごい子来てるかな?」
と悠が言った。
「俺はそんなにすげぇわけじゃないよ。ただ普通のやつより格闘技歴が長いだけだよ。」
「そんなこと言っても、今じゃ手抜いたら、中学からやってた俺だって投げられんじゃん。」
「なんだよ。まだこの前の隙をつかれて取られた一本うらんでんのか。」
「だってさぁ〜」
悠がふくらんだ。
子どもかよ(まぁ、悠は実際まだまだ子どもが抜けてないんだけど)。
「それより、その二人って経験者か?」
おれが切り出した。
「一人は経験者だってよ。もぉ一人は素人らしいけど、結構タッパあったぞ。」
経験者は一人か。
今年の夏のインターハイ(全国大会)予選はきついかな。
「まぁ俺たちの代よりいい具合に人数ふえればいいか。」
夏の大会のことを考えながら言った。
去年俺たちの代は始め、十三人も新入部員がいた。
たぶん俺たちが中三のころにオリンピックで柔道の日本勢がなかなかの活躍を見せたから、それに触発されたんだろう。
ただ、現在は二年生四人になってしまった。
俺たちの通う本山高校柔道部は柔道をまともに教えられる顧問がいないのだ。
そぉなると、技の型は基本的に自己流になってしまう(俺や悠が教えたりしてたのだけど)。
結果的に昇段試験でほとんどが惨敗。
それで七人がやめて、ケガばかりしてたやつ二人がやめて四人になった。
授業のあと、いつも通りに来たつもりだったから、遅れているわけがなかったからだ。
「今日から一年が見学に来るんだよ。もぉ二人来てるぜ。」
賢之助は道着に着替えていた。
張り切ってるな。
俺はふとそぉ思った。
こいつは岡之原賢之助(おかのはらけんのすけ)。
去年俺や悠と同じように入ってきた柔道部員だ。
俺や悠と違って高校から柔道を始めたが、運動神経バツグン、特に格闘技に関しては天才的で、去年の初めての昇段試験(柔道の段位を上げる試験)で黒帯、つまり初段にわずか2ヶ月ほどでなったやつだ。
入部当初とは違って、今では俺たちも本気でやらなきゃいけないほど強い。
「今年は賢ちゃんくらいすごい子来てるかな?」
と悠が言った。
「俺はそんなにすげぇわけじゃないよ。ただ普通のやつより格闘技歴が長いだけだよ。」
「そんなこと言っても、今じゃ手抜いたら、中学からやってた俺だって投げられんじゃん。」
「なんだよ。まだこの前の隙をつかれて取られた一本うらんでんのか。」
「だってさぁ〜」
悠がふくらんだ。
子どもかよ(まぁ、悠は実際まだまだ子どもが抜けてないんだけど)。
「それより、その二人って経験者か?」
おれが切り出した。
「一人は経験者だってよ。もぉ一人は素人らしいけど、結構タッパあったぞ。」
経験者は一人か。
今年の夏のインターハイ(全国大会)予選はきついかな。
「まぁ俺たちの代よりいい具合に人数ふえればいいか。」
夏の大会のことを考えながら言った。
去年俺たちの代は始め、十三人も新入部員がいた。
たぶん俺たちが中三のころにオリンピックで柔道の日本勢がなかなかの活躍を見せたから、それに触発されたんだろう。
ただ、現在は二年生四人になってしまった。
俺たちの通う本山高校柔道部は柔道をまともに教えられる顧問がいないのだ。
そぉなると、技の型は基本的に自己流になってしまう(俺や悠が教えたりしてたのだけど)。
結果的に昇段試験でほとんどが惨敗。
それで七人がやめて、ケガばかりしてたやつ二人がやめて四人になった。
感想
感想はありません。
「 やいち 」の携帯小説
スポーツの新着携帯小説
- ベースボール・ラプソディ No.69
- ベースボール・ラプソディ No.68
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。No.5 登場人物紹介
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。