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カオス オブ ディアボロス 〜精霊の星〜?

[465]  リョック  2005-11-12投稿
インプ達は、出てきて数秒でやられてしまった。
この部隊は、ある国の中でもっとも精強な隠密部隊なのである。
全員、着地を成功させた。
すぐさま、シュウは持ち物袋に手を突っ込んで再確認をする。
蘇茂が近づいてくる。
「シュウ隊長。何故こんなところに魔物が…?」
シュウは袋をあさっていた手を止め、鋭い目で蘇茂の方を向いた。
「敵が近くなってきた証拠だろう。身体がなまっている俺たちには
ちょうどいいとは思わないか?」
蘇茂がすぐさま言った。
「ですが、もしここで1人でも着地に失敗、殺されでもしていたら
どう責任をとるおつもりだったんですか!?」
トッシュは目を見開き
「誰も死んでないんだろ?ならそれで良いんだよ。
責任とかの問題は、問題が起きた時に考える。
今はそんなことを考えている時間はない。
そもそもこんなところで殺られるような部下はいない。」
蘇茂はうつむいて黙り込み、静かに後ろの方へ下がっていった。
(時間がないか…。このままでは、この部隊が殺られるかもしれん。
早めに作戦を終了しておいた方がいいな。)
シュウがそう考えていた瞬間、突然悲鳴が聞こえた。
いや、誰かの断末魔か。
振り返ると、部下の2,3人ばかりの死体が転がっていた。
顔がもう、顔でなくなっている者もいる。
顔を上げると、そこには一人の少年が立っていた。
(こっ、この少年が部下達を殺したというのか?)
蘇茂が、こちらに走ってくる。
その後ろに、部下達も逃げて来ている。
少年のまわりには、電気が走っている。
いや、電気どころではない。これは小さい雷か…。
そう考えているとシュウのまわりには、風がまいている。
少年が口をあけた。
「あんたら、隠密部隊のくせに弱いなぁー。
俺の暗殺部隊のほうが100倍強いぞ。
あんたシュウって言うんだろ?
俺は、大魔皇帝直属の暗殺部隊ヴォルツの隊長ユースケ。覚えておけよ。」
ユースケの殺気はすごいものがあった。
首筋にナイフを常に突きつけられている、そんな殺気だ。

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