携帯小説!(PC版)

私、

[262]  遊花  2008-11-24投稿
笑い声が響いてる。
私の耳にうるさく響いてくる。
その音は私の脳内にうるさく響いてくる。
空が晴れている。

眩しい、だるい。

みんな群れをなして、昨日あったテレビ番組の話題に花を咲かしている。
何でも、なんだっけ?東なんちゃらとかいう男優が離婚したらしい。
どうでも、いい。

でも私はこの雑音の中で生き延びるために、
雑音に負けぬように、みんなにあわせて笑う。

雑音は溶け込んだら楽だ。
一緒に騒げばうるささなんて、気にならない。

それを知ったのは、いつだったけ。
どうでも、いい。
どうでもいい世界で生き抜くために、いつの間にか身につけた防衛策。
哀れ。
哀れ?


チャイムが鳴った。
誰も席に着こうとしない。
座れよ。お前ら。
先生が困ってるだろうが。
くずが。

こう思う私は真面目なのだろうか?
真面目をつくっているだけなのだろうか?
どうでも、いい。

どうでもいいが、ただ言えるのは、私がたまらなくくずっていうことだけ。
人間はくず。

くずで、ごみ。

だから、私は溶け込むために、ますますごみになった。

雑音と同じ。
それは心地よかった。

虚しくなんか、ない。

だから、今日も親父と寝る。

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