ロストクロニクル3―18
フラットが魔導石を強く握り締めると、まるで大気自体が熱を帯びたかのように周囲が暑くなり始めた。
「魔導石よ・・・僕に力を」
フラットの身体を炎の衣が包み始めた。
ウェドは一歩引いた。
「びっくりしたぜー」
フラットの炎を浴びた人たちはなんとか生きていたようだ。
「おい、聞いてくれ。お前らの中で水魔導師は何人いる?」
ミュークが良く通る声で人々に問いかけた。
「えーと、5人です」
「そうか・・・こっちに来てくれ」
5人の水魔導師がミュークの周りに集まった。
「いいか、あと少しでフラットは回復しちまう。だから、それまでにみんなで水を掛ける。できる限りな。よし、やるぞ!」
ミュークの掛け声と共にとてつもない量の水がフラットに浴びせられた。
だが、それでもフラットの炎が勝っていた。
水蒸気がまるで霧のように辺りにたちこめた。
「そうだ!この霧に紛れてフラットの魔導石を奪回しよう!」
そう提案したのはタクトだった。
「そうしましょう」
「お前、馬鹿か?」
パールとウェドの声が重なった。
「助けないてあげないと、あの子の目はなんだか悲しそうなの・・・」
「ウェド、助けるなら、魔導石を奪うには今しかないんだ!」
タクトは必死に説得した。確かに奪うには絶好の機会だった。
「・・・しかたねぇなー。行くなら早く行くぞ!」
ウェドは霧の中へ入って行った。
「タクトも早く!」
パールも入って行った。
「よし!行こう」
フラットは興奮状態にあった。
「どこだー!出てこい!」
何も見えない。
狂ったように炎を右へ左へと放っていく。
近くで人影が通った。
「誰だ!」
辺りが静かになった。
前から影が走って来た。
すかさず炎を放つ。
その影は左へ曲がった。
「逃がすか!」
フラットが体を左向きにした。
フラットの後ろにいたウェドが左手の魔導石がこっちに向いたのを確認すると、フラットの左手を思い切り叩きつけた!
「痛っ!」
魔導石を落とした。
「よし!奪ったぞ!」
フラットは魔力を使い果たして倒れた。同時に放水も止んだ。
「あちっ!」
魔導石は熱く、とても持てる物ではなかった。
「もう安心だな」
そして、タクトは自分の耳を疑う発言を耳にした。
「こんな奴、殺しちまえ!」
「そうだ!危険だ!殺せ!」
「魔導石よ・・・僕に力を」
フラットの身体を炎の衣が包み始めた。
ウェドは一歩引いた。
「びっくりしたぜー」
フラットの炎を浴びた人たちはなんとか生きていたようだ。
「おい、聞いてくれ。お前らの中で水魔導師は何人いる?」
ミュークが良く通る声で人々に問いかけた。
「えーと、5人です」
「そうか・・・こっちに来てくれ」
5人の水魔導師がミュークの周りに集まった。
「いいか、あと少しでフラットは回復しちまう。だから、それまでにみんなで水を掛ける。できる限りな。よし、やるぞ!」
ミュークの掛け声と共にとてつもない量の水がフラットに浴びせられた。
だが、それでもフラットの炎が勝っていた。
水蒸気がまるで霧のように辺りにたちこめた。
「そうだ!この霧に紛れてフラットの魔導石を奪回しよう!」
そう提案したのはタクトだった。
「そうしましょう」
「お前、馬鹿か?」
パールとウェドの声が重なった。
「助けないてあげないと、あの子の目はなんだか悲しそうなの・・・」
「ウェド、助けるなら、魔導石を奪うには今しかないんだ!」
タクトは必死に説得した。確かに奪うには絶好の機会だった。
「・・・しかたねぇなー。行くなら早く行くぞ!」
ウェドは霧の中へ入って行った。
「タクトも早く!」
パールも入って行った。
「よし!行こう」
フラットは興奮状態にあった。
「どこだー!出てこい!」
何も見えない。
狂ったように炎を右へ左へと放っていく。
近くで人影が通った。
「誰だ!」
辺りが静かになった。
前から影が走って来た。
すかさず炎を放つ。
その影は左へ曲がった。
「逃がすか!」
フラットが体を左向きにした。
フラットの後ろにいたウェドが左手の魔導石がこっちに向いたのを確認すると、フラットの左手を思い切り叩きつけた!
「痛っ!」
魔導石を落とした。
「よし!奪ったぞ!」
フラットは魔力を使い果たして倒れた。同時に放水も止んだ。
「あちっ!」
魔導石は熱く、とても持てる物ではなかった。
「もう安心だな」
そして、タクトは自分の耳を疑う発言を耳にした。
「こんな奴、殺しちまえ!」
「そうだ!危険だ!殺せ!」
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