携帯小説!(PC版)

トップページ >> SF >> ?崖淵斜陽館?

?崖淵斜陽館?

[572]  亜樹  2006-06-19投稿
雑踏…
腹を減らした若者や、先を急ぐサラリーマンが、入り乱れた街中。
S氏は、雑踏の中から、一人の影の薄い中年の男性に目を引かれた。

衣服も地味な特徴の無い男…
S氏は、不思議と、その男の後を追ってみた。

全面硝子張りの高いビルの谷間を抜けて、角を曲がると…
嫌に、古惚けた建物や風景に変わった。

周りの景色を不思議に見とれていたら、男の姿を見失ってしまった。

昔のバス停が立っている所で、S氏は、新聞を拾って驚いた。

「昭和32年…」
未だ、自分が生まれて居ない時代にタイムスリップしてしまった。

途方に暮れているS氏の前に、あの影の薄い中年の男が現れ行った。

「不思議と思っても、付いて来るべきでは…」

S氏「では、私はいけないものを追ってしまったのですか。」

男「良く思い出して下さい。」

男は、二色のコマを回すと、コマの色が変わり始めた。

S氏は、コマを見て思い出した。

子供心に、コマを回して、ふと大人に成ったらなぁと思った事を。
男が現れて、大人の世界、則ち40年後の世界に、連れて行かれた事を。

男に呪文を、掛けられるとS氏は、子供に戻ってコマを回し始めた。

感想

  • 1682: ノスタルジー… 汚れ無き子供の心を取り戻したくなります。by/Rei [2011-01-16]
  • 1699: Reiさん、何時も有難うございます。私はReiさん、の作品にのめり込んでしまいましたので、次作品を楽しみにしてます。by/aki [2011-01-16]
  • 1730: 次は…また何故か侍がでてくる話です。by/Rei [2011-01-16]

「 亜樹 」の携帯小説

SFの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス