ソードメーカー15―?
そう言いかけたが、リグラの背中からにじみ出てくる寂しげな空気に気付いて、それを止めた。
「ラト殿にはわしからメイルで連絡を取る。お前は…分かっているな?」
「はい。…ですが、相手は並のソードメーカーではありません。犠牲者が出る可能性もありますが…」
「確かに…。じゃが、相手の力は無限ではあるまい。多数で来られれば厄介じゃが、二人か三人ならば何とかなるじゃろう。それに、このくらいの敵も撃退できないようであれば、軍隊を持つ意味がない」
リグラは鋭い眼差しを窓の外にある闇に向けながら、静かに言った。
「…わかりました。…あの五人に関しては如何致しますか?」
「…ふむ…」
ルークの問いに、リグラは少し困ったような表情で一つ小さく首を捻った。
「伝えぬ方が良いじゃろうな…。場合によっては、ロザラムをその場で斬らねばならぬかもしれん。伝える事によってこれからの行動に支障が出ては、奴らを取り逃がす可能性もあるしの」
「そうですね。…しかし、女王には伝えない訳にはいきませんよ」
「勿論じゃ。女王にまで秘密にすれば、剣で一刀両断にされるからの」
ルークはそれを聞いて、思わず笑ってしまいそうになった。
「ラト殿にはわしからメイルで連絡を取る。お前は…分かっているな?」
「はい。…ですが、相手は並のソードメーカーではありません。犠牲者が出る可能性もありますが…」
「確かに…。じゃが、相手の力は無限ではあるまい。多数で来られれば厄介じゃが、二人か三人ならば何とかなるじゃろう。それに、このくらいの敵も撃退できないようであれば、軍隊を持つ意味がない」
リグラは鋭い眼差しを窓の外にある闇に向けながら、静かに言った。
「…わかりました。…あの五人に関しては如何致しますか?」
「…ふむ…」
ルークの問いに、リグラは少し困ったような表情で一つ小さく首を捻った。
「伝えぬ方が良いじゃろうな…。場合によっては、ロザラムをその場で斬らねばならぬかもしれん。伝える事によってこれからの行動に支障が出ては、奴らを取り逃がす可能性もあるしの」
「そうですね。…しかし、女王には伝えない訳にはいきませんよ」
「勿論じゃ。女王にまで秘密にすれば、剣で一刀両断にされるからの」
ルークはそれを聞いて、思わず笑ってしまいそうになった。
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