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眠れぬ夜は君のせい〜23〜

[356]  ユーリ  2008-11-26投稿
佑典はもう一度、私を抱きしめた。

その時、携帯が鳴った。

『電話鳴ってるよ。』

『あ、うん』


携帯を手にとって見た。真紀だった。


なんだか凄くヘビーな気分になる。


佑典は『ずっと鳴ってるし急ぎちゃう?』


急ぎじゃなくて…真紀はあなたに会いにきたんだよ。


『もしもし』電話を出ると真紀は言った。


『もお!早く出てよお。彼来てる?』


『うん…。』


幸せな気持ちから一気に暗い気持ちになる。

佑典は床に座り私を見ていた。


『今、くーのマンションに居てるんやけど何階だった?』


『もっ、もう来てんの?』


こうゆう展開を想像したけど、想像した以上に現実はキツい。


部屋の番号を言って電話を切った。


『友達がマンションの下に来てるって、ココ来るって。なんか佑典くん見たいって…ごめんね。』


ピンポーン♪

玄関のチャイムが鳴った。


『友達来んの早いなあ。』


ガチャッ、ドアを開ける。

真紀が立っていた。


深く開いた真っ赤なニットにデニムのミニを履いていた。


『こんばんわぁ。』

ペコッとお辞儀をして真紀は言った。


深く開いたニットから胸の谷間が露になった。

『きゃっ!めっちゃ恥ずかしい!』








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