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レイとの出会い。10代のえり。17

[647]  ユキ  2006-06-19投稿
『レイがキスなんかするから…緊張で家帰れなくて…だから落ち着くって言われてあたし…。』
『ごめん…。』
そう言ってレイはあたしを抱き締めた。
あたしもレイの腰に手をまわす。
『レイが好きなの…。』
そう言うと
レイはしばらく動かなくて
ただただあたしを抱き締めた。
そして…
『えり…。』
レイはあたしを静かに押し倒した。
『好きだよえり…。』
あたし達はまた深く抱き締めあいキスをした。
レイの息が
手が
あたしを支配する。

パンツの中にレイの手が入ってきても拒まないあたし。
何度も何度も愛してるって言い合って
あたしには忘れられない日となった。

こんなあたし達を
気持ち悪いと思わないで。
みんなが異性を愛する気持ちと
なんら変わりないの……。



『もうドラッグなんかしない?』


『しない…。レイがいればいいの…。』


あたしはなんとかドラッグを断ち切る努力をした。
だけどたった四回でも
依存してしまうのだ。
薬を飲みたいイライラを
バイクによってまぎらわす。
暴れては自らを痛みつけ
幻覚に悩んだ。

そして1か月がすぎる…。




『もう大丈夫かぃ?』

『うん…軽くはなったよ。』
『良かった…あたしがいるんだから…もう手だすなよ?』
『わかってる…』

『じゃあ仕事行って来るよ』
あたしはもう薬にたよる事はなかったが
たびたびあすかに買わないかと言われていた。
だけどレイに心配かけるのはもう嫌だから
決して買う事はなかった。

この頃
母がアル中で死んだという事を風のうわさで聞いた。

続。

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