ハーフムーン (27)
「サァー!サァー!どんどん豪華賞品が当たってますよ!皆さん、乞うご期待!乞うご期待!」
男は並んでいる客に対して、更に気分をあおった。
その後は再びポケットティッシュのオンパレードが続き、あと一人でマモルの番というところまで来た。
マモルの前には、ヒゲを生やし、金色の眼鏡をかけたスーツ姿の中年の男が並んでいる。
おおよそ抽選会場には似つかわしくない、その中年の男は、指に光らせている分厚い黄金の指輪を気にもせず、ゆっくりと抽選箱を回した。
ポトリ、という音に合わせ、またもやスタッフの男は絶叫した。
「ホワ!ホワ!ホワ!ホワ!出た出た出た出た1等賞!高級外車の大当たり!!」
ハイ、と言ってスタッフの男は、その中年の男に車のキーを手渡した。
「ハイハイもう乗れるようになってますよ〜!ガソリン満タン、登録OK、あとはハンドル握るだけ!」
そう言って男に搭乗をうながすと、早く早くとアクセスを踏み込む真似をして、発車を急がせた。
そして高級外車は、マーケットの狭い通りを、野太いエンジン音を立て、消えていった。
「すでにナンバー付いてるなんて、なんて準備のいい抽選会なんだ…」
マモルは思わずつぶやいた。
男は並んでいる客に対して、更に気分をあおった。
その後は再びポケットティッシュのオンパレードが続き、あと一人でマモルの番というところまで来た。
マモルの前には、ヒゲを生やし、金色の眼鏡をかけたスーツ姿の中年の男が並んでいる。
おおよそ抽選会場には似つかわしくない、その中年の男は、指に光らせている分厚い黄金の指輪を気にもせず、ゆっくりと抽選箱を回した。
ポトリ、という音に合わせ、またもやスタッフの男は絶叫した。
「ホワ!ホワ!ホワ!ホワ!出た出た出た出た1等賞!高級外車の大当たり!!」
ハイ、と言ってスタッフの男は、その中年の男に車のキーを手渡した。
「ハイハイもう乗れるようになってますよ〜!ガソリン満タン、登録OK、あとはハンドル握るだけ!」
そう言って男に搭乗をうながすと、早く早くとアクセスを踏み込む真似をして、発車を急がせた。
そして高級外車は、マーケットの狭い通りを、野太いエンジン音を立て、消えていった。
「すでにナンバー付いてるなんて、なんて準備のいい抽選会なんだ…」
マモルは思わずつぶやいた。
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