少女の物語
この話は、ある少女の、まだ終わっていない物語−
1
凜『…お父さん?お父さん!?起きて!起きてよぉ…。朝はあんなに元気だったでしょ?』
凜が小2の終了式の為に学校へ行った直後、父が倒れて昏睡状態になっていた。
母『凜、お父さんね、今いる病院だと治らない病気なの。だから、治せる所に引っ越すからね…。』
凜『…お父さんは死ぬんでしょ?治んないんでしょ?凜、知ってるよ?お父さん、峠が近いんでしょ?先生が、お母さんに言ってる所、聞いたもん!』
そう言った時、凜は頬を叩かれた。
母『お母さんだって、凜と同じ気持ちなのよ!』
凜『…。』
それから、凜は心を閉ざした。もし、仲良くなった友達が同じ事になったとしたら、堪えられる自信がなかったからだ。
−2−
凜は他の県へ転校した。父の仕事上、転校が当たり前になる環境だったから転校には慣れていた。
小3の2学期
凜『…よろしくお願いします。』
先生にうながされて挨拶をしたら、みんながヒソヒソと話し出した。
キモいとかデブだって言ってるんだって、すぐにわかった。だって、こっち見て笑ってるから…。
黙って席について、そのまま授業を受けた。移動教室も給食も1人。
ある日、合唱部が3年生に歌を披露した。4年生になったらの入部勧誘。凜は入部したかった。
でも、4年生になっても入部する事は無かった。父親の事が解決していなかったから。
夏休み前に、合唱部の顧問の先生に勧誘された。母親に入部すると伝えても怒られて終わりだった。でも、近所に住んでいたおばさんが説得して、入部した。
部活だけが凜の幸せだった。
そんな凜が、中学校へ進級した時、イジメが待っていた…。
−3−
中学校へ行くと、席に座っているだけで後ろ指を指されて笑われていた。授業中に消しゴムのカスを投げ付けられていた。
中学校での唯一の楽しみは、テニスと漫画。世間的に言えば、マニアになっていた。
居場所が無かった凜に、1年間居場所をくれた先生がいた。その先生のクラスにいた時、一人一人に、交換日記をすると言わた。
あまりマイは書かなかったけど凜は嬉しかった。
最後に先生がくれた言葉が、『凜をちゃんと助けてあげられなかったね…ゴメン。』
凜に中学校は苦痛過ぎた…。
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凜『…お父さん?お父さん!?起きて!起きてよぉ…。朝はあんなに元気だったでしょ?』
凜が小2の終了式の為に学校へ行った直後、父が倒れて昏睡状態になっていた。
母『凜、お父さんね、今いる病院だと治らない病気なの。だから、治せる所に引っ越すからね…。』
凜『…お父さんは死ぬんでしょ?治んないんでしょ?凜、知ってるよ?お父さん、峠が近いんでしょ?先生が、お母さんに言ってる所、聞いたもん!』
そう言った時、凜は頬を叩かれた。
母『お母さんだって、凜と同じ気持ちなのよ!』
凜『…。』
それから、凜は心を閉ざした。もし、仲良くなった友達が同じ事になったとしたら、堪えられる自信がなかったからだ。
−2−
凜は他の県へ転校した。父の仕事上、転校が当たり前になる環境だったから転校には慣れていた。
小3の2学期
凜『…よろしくお願いします。』
先生にうながされて挨拶をしたら、みんながヒソヒソと話し出した。
キモいとかデブだって言ってるんだって、すぐにわかった。だって、こっち見て笑ってるから…。
黙って席について、そのまま授業を受けた。移動教室も給食も1人。
ある日、合唱部が3年生に歌を披露した。4年生になったらの入部勧誘。凜は入部したかった。
でも、4年生になっても入部する事は無かった。父親の事が解決していなかったから。
夏休み前に、合唱部の顧問の先生に勧誘された。母親に入部すると伝えても怒られて終わりだった。でも、近所に住んでいたおばさんが説得して、入部した。
部活だけが凜の幸せだった。
そんな凜が、中学校へ進級した時、イジメが待っていた…。
−3−
中学校へ行くと、席に座っているだけで後ろ指を指されて笑われていた。授業中に消しゴムのカスを投げ付けられていた。
中学校での唯一の楽しみは、テニスと漫画。世間的に言えば、マニアになっていた。
居場所が無かった凜に、1年間居場所をくれた先生がいた。その先生のクラスにいた時、一人一人に、交換日記をすると言わた。
あまりマイは書かなかったけど凜は嬉しかった。
最後に先生がくれた言葉が、『凜をちゃんと助けてあげられなかったね…ゴメン。』
凜に中学校は苦痛過ぎた…。
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