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幸せの記憶<第二話:

[365]  ユキト  2006-06-19投稿
ピチャ・・・ピチャ・・・
どこか遠くで水が滴る音がする。
俺は目を開けた。
「ん・・・う・・・痛っ!!」
途端に殴られたところに痛みを感じて、俺は顔をしかめた。けれど、そのおかげで目がはっきりと覚めた。
茶色い木製の扉が向こうに見える。周りを見回すと、一面、黄土色の壁だった。天井を見ようと顔を上に向けたが、頭が痛くなったのですぐに戻した。
なぜか、俺は捕まっているようだ。腕と足を縄でくくりつけられ、椅子に座らされている。大剣もなくなっていた。捕まるようなことをした覚えはない。記憶を失くす前に何かしたのか?
そう、俺が思い出そうとしても思い出せない記憶を再度辿っていると、ふいに向こうにある木製の扉が開いた。紫の長い髪をした、俺と同い年(残っている記憶が確かなら、俺は十七のはずだ)ぐらいの女が中に入ってくる。少し怒っているらしく、ムスッとしていたが、俺と目が合うと甲高い悲鳴を上げた。
「うるさいっ!!」
口は塞がれていなかったので、俺は急に悲鳴を上げたその女を怒鳴りつけた。また頭が痛くなる。一体何で殴られたんだ?
「私に指図しないで!殺し屋のくせに!!」
女が叫ぶのをやめ、俺に顔をグイッと近づけてくる。殺し屋?そんなもの聞いたことがない。
俺はきょとんとして、髪と同じ色の女の瞳を見つめた。
「なんだ、それ・・・?」
今度は女がきょとんとする番だった。
「え・・・?殺し屋じゃないの?だって、武器を持ってたしっ・・・それにっ・・・」

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