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落花流水

[81]  ふく  2008-11-29投稿
私の恋はただの独り歩きだったのだろうか
あなたを好きになり
あなたも私を好きになってくれたはずだった
一杯メールもしたし何度もあなたに会った
周りから見れば紛れも無く恋人同士だったのに

あなたが突然『友達でいよう』と言うから哀しかった
あなたの前では明るくいたし笑顔でいた
いつも冗談を言って笑い合った
だけどその言葉だけは冗談ではないと思った
『そんなの嫌』だと言えなかった
あなたが選んだ答えならそれでいい

別れ際に引き止めないで欲しかった
優しくしないで欲しかった
『お前が悪いんじゃない』と申し訳なさそうに言わないで欲しかった
どうして今更強く抱きしめるの
涙が出そうな程に胸が締め付けられた
でも泣かない
明るい私でいたいから
『大丈夫』
そう言って笑って見せた

あなたがいなくても大丈夫なんじゃない
気にしなくても大丈夫だという事じゃない
ただ自分自身にそう言い聞かせただけ

笑顔でいればまた会えるような気がしたから
『友達』でもいい
あなたがいつもの私が好きだと言うのならもう少し頑張るから

抱きしめられた強さであなたの想いが分かった気がした
私はあなたの隣に選ばれなかったけど確かに愛はあった

『また会おう』
あなたが不安そうな目で私に言った
あなたはずるい
自分で選んだ答えのはずなのに最後まで優しくしてくれる

また会えるよ
あなたが望むなら何度でも会える
私はそれでもあなたが大好きだから
次会うときまでには傷を癒すから
そしたらあなたが笑ってくれるようにいつものように冗談を言ってあげる

だから別れ際に『さよなら』なんて言わない

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