携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 夢乃Highテンション?

夢乃Highテンション?

[99]  なお  2008-11-30投稿
携帯の発信音、いつもなら気にならないのに。
待つことが長く感じる。

「はぃ」
「私…」
「おん」
「今大丈夫?」
「あぁ」
私は会う約束をした。
選んだ場所は…私達の原点ともいえる、学校。

「久しぶりにきた」
「私も」
「懐かしいな」
「って言っても最近でしょ?卒業したの」
「違うよ…」
「えっ?」
「はるとここで話すのは3年ぶりだ」
夕方の校舎は静かだ。
グランドで部活をしている生徒達の声が聞こえる。

私はタイムスリップしたような気分だった。
「なんだよ、話って」
「ぅん…」
いざとなるとどう切り出していいかわからない。
「あの時もこうやって話せば良かったのにな」
大堀はそう言って笑った。
まるで昔の私達を見ている様に目を細めていた。
「あの時、私うそついた」
「えっ?」
「みんなが冷やかすから…大堀なんか好きじゃないって…うそついた」
私の声は少し震えていた。大堀は優しく言った。
「俺もうそついた」
「なんて?」
「俺もあの時、言い返しただろ?俺もお前なんか好きじゃないって」

覚えている。むしろ、忘れたくても忘れられない。
自分が放った言葉で傷を作り、大堀の言葉が深く刺さって抜けなかった。
あの時あの恋は終わった。

感想

感想はありません。

「 なお 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス