未来殺人犯取締法2 ―現在―
「じゃあ、幼い頃に鬼頭の両親は警察に連れていかれたってことか?」
田中は、人のことを追求するのが好きみたいだ。
「まあ、簡単に言えば。」
僕は曖昧に答える。
「何で連れてかれたんだ?理由があるはずだろ?」
田中は、いつだってしつこい。
「理由なんかいいから、父さんたちを返してほしい。」
今も、帰って来ると信じている。
「今、鬼頭の一番嫌いなものは?」
「警察に決まってる。」
「だろうね。」
「いつか殺してやる。」
「誰を?」
「警察に決まってる。」
明日にでも殺したいと思っているくらいだ。誰でもいいから、警察官を。
「俺も手伝うよ。」
田中が冗談まじりに言う。
「その時はよろしく頼むよ。」
本当に手伝ってもらおうか、と考えてみる。
「お前、ろくな大人にならないな。」
「なんたって僕の夢は、警察殺しだから。」
「高校生にしては、立派な夢だねぇ。」
「僕は本気だ。」
窓からオレンジ色が染み込んでくる。
僕は、本格的に殺人計画を立てることにする。
それにしても、父さんと母さん、いつ帰って来るんだろう。
―続く―
田中は、人のことを追求するのが好きみたいだ。
「まあ、簡単に言えば。」
僕は曖昧に答える。
「何で連れてかれたんだ?理由があるはずだろ?」
田中は、いつだってしつこい。
「理由なんかいいから、父さんたちを返してほしい。」
今も、帰って来ると信じている。
「今、鬼頭の一番嫌いなものは?」
「警察に決まってる。」
「だろうね。」
「いつか殺してやる。」
「誰を?」
「警察に決まってる。」
明日にでも殺したいと思っているくらいだ。誰でもいいから、警察官を。
「俺も手伝うよ。」
田中が冗談まじりに言う。
「その時はよろしく頼むよ。」
本当に手伝ってもらおうか、と考えてみる。
「お前、ろくな大人にならないな。」
「なんたって僕の夢は、警察殺しだから。」
「高校生にしては、立派な夢だねぇ。」
「僕は本気だ。」
窓からオレンジ色が染み込んでくる。
僕は、本格的に殺人計画を立てることにする。
それにしても、父さんと母さん、いつ帰って来るんだろう。
―続く―
感想
感想はありません。