未来殺人犯取締法3 ―500年後―
ここは、『未来犯罪防止センター』。
ここの主な仕事は、殺人を防ぐことだ。
「おっ!見つけたぞ。殺人犯。」
横井がコンピュータの画面を指差す。
そこには、男と女がセットで載っていた。
「鬼頭夫妻だって。」
「自分の子を殺したのか。最低だ。」
「動機は、言うことをきかないから、だって。最低だな。」
「よし、犯行の日より、前の時間に逮捕状を送るぞ。」
「わかってるよ。」
横井がふくれる。
犯行日より前の時間に逮捕状を送り、鬼頭夫妻を牢屋に入れる。
これで殺人を防ぐというわけだ。
「よし、完了。」
あとは、警察に任せる。過去の時間に戻ってこいつらを逮捕してもらうのだ。
今の時代、タイムマシンは当たり前だ。
しばらくして、横井が声をあげた。
「おい、これ見ろよ。面白い。」
僕はコンピュータの画面をみる。
「鬼頭純平?さっきの夫婦の子?」
僕たちがいなかったら、この子は両親に殺されたはずだ。
「この子は何をやらかしたんだ?」
「両親逮捕の11年後、つまり彼が高校生の時、警察官を殺してる。500年も前だ。動機は、両親を連れていかれた腹いせだってさ。」
「ある意味、僕らのせいだな。」
「しかも、田中ってやつと、2人での犯行みたいだ。」
横井はなぜか楽しそうだ。
「せっかく両親に殺されずに済んだんだ。」
僕は言う。
「見逃してやろう。」
頑張って生きろ、
鬼頭純平
って、500年も前の人間だけど。
―終わり―
ここの主な仕事は、殺人を防ぐことだ。
「おっ!見つけたぞ。殺人犯。」
横井がコンピュータの画面を指差す。
そこには、男と女がセットで載っていた。
「鬼頭夫妻だって。」
「自分の子を殺したのか。最低だ。」
「動機は、言うことをきかないから、だって。最低だな。」
「よし、犯行の日より、前の時間に逮捕状を送るぞ。」
「わかってるよ。」
横井がふくれる。
犯行日より前の時間に逮捕状を送り、鬼頭夫妻を牢屋に入れる。
これで殺人を防ぐというわけだ。
「よし、完了。」
あとは、警察に任せる。過去の時間に戻ってこいつらを逮捕してもらうのだ。
今の時代、タイムマシンは当たり前だ。
しばらくして、横井が声をあげた。
「おい、これ見ろよ。面白い。」
僕はコンピュータの画面をみる。
「鬼頭純平?さっきの夫婦の子?」
僕たちがいなかったら、この子は両親に殺されたはずだ。
「この子は何をやらかしたんだ?」
「両親逮捕の11年後、つまり彼が高校生の時、警察官を殺してる。500年も前だ。動機は、両親を連れていかれた腹いせだってさ。」
「ある意味、僕らのせいだな。」
「しかも、田中ってやつと、2人での犯行みたいだ。」
横井はなぜか楽しそうだ。
「せっかく両親に殺されずに済んだんだ。」
僕は言う。
「見逃してやろう。」
頑張って生きろ、
鬼頭純平
って、500年も前の人間だけど。
―終わり―
感想
感想はありません。