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少女の物語(2)

[268]  2008-11-30投稿
凜は高校生になった。
自分の心を隠す為にワザと明るく振る舞っていた。やっぱりストレスが溜まってしまった凜は、ハンドボール部に入部した。
背は低いけど、キーパーをしていた。先生に1ヶ月志願してキーパーになった。

初めての高総体。1つのコートを男女兼用で試合をしていた。そこで凜は、初めての恋をした。2才、年上の人だった。次回の県大会を最後に引退。凜は勇気を出して話し掛けた。
凜『あの…』
先輩『あ、1番背の低いキーパーの子だよね?1年生でしょ?よく頑張ってるね!じゃ、俺次試合だから行くね!お互いキーパー頑張ろうね!』
凜『ありがとうございます!』

この現場を見ていた先輩に、凜は、またイジメをうけた。堪えられなくて辞める事になった。
クラスでイジメを受けなくなった事だけが救いだった。

高校3年生
凜『ねぇ、音楽の専門学校行きたいんだけど…。成績は問題ないからいいでしょ?』
母『何言ってんの?あんたは働きなさい!』
父『言う事出来ないなら家から出ていけ。』

凜には選択権が無かった。だから、せめて寮があって家を出れる所を選んだ。
そこが、パチスロの世界。
また、凜の苦悩の愛が続いていく…。


4月…初めての店舗にて働く事になった。想像以上に忙しかった。腰を壊してしまった…辞める事を考えた。

先輩『凜、今は腰を治す事に集中しよう。』
凜『腰を治しても、またホールに出たら痛くしての繰り返しだよ?腰が痛くない人には苦しみがわからないよね!』

最初の店舗のスタッフは、凜の気持ちをわかろうとしてくれていた。凜は、幸せだった。わかってくれる人達がいたから。

9ヶ月後、凜は他店舗へ異動した。同じ時期に凜の異動先に同じく男性スタッフが異動してきた。

凜と彼は、影で愛し合う関係になっていった。表に出せないのは彼が、結婚しているからだった。単身赴任の彼の家に行って仕事の話、プライベートの話をするだけで楽しかった。

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