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空にうたえば(2)

[119]  乃木 波多乃  2008-12-01投稿
階段を上りきると見慣れた景色が広がる
学生時代によく来た
君が教えてくれた僕らの思い出の場所



『パパ、海が見えるよ。クジラさんいるかな?』

『いるかもしれないね。
ママは、この海が好きだったんだよ。』



ベンチに座り君とのことを思い返してみた

初めて、ここに来たのは高校生の時で君と付き合い始めた頃だったね


『海が見える神社があるの。小さい頃からの思い出の場所なんだ。今度行こうね。』
と、電車の中で話してくれた。


早速、僕たちは休日の初デートに神社へ行った

そこから見える海を
君は少し得意げに見せてくれた

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