ブラッディ§レイン6
=同刻=
ロミオと別れて森の中を凄まじい速度で駆ける少女…名はアリス。
美しい髪は真っ暗闇の中でも一際目立つ金色をしており、真っ白のワンピースは土や泥で汚れていた。
そして、一筋の涙を流しながらただひたすらに真っ暗闇の森を駆けていく。
行き先も分からずに…
「…ロミオ…必ず追い掛けて来てね…ワタシを…」
その時!
少女はふと足を止めて後ろを振り返った。
非常に嫌な胸騒ぎがしたのだ、酷く酷く胸が痛い!こんな感じは今まで少女は経験した事が無かった…
何かこう…胸が熱い、心臓が酷く脈打ち、今にも張り裂けんばかりに…
「何……?コレ…??ロミオ???」
彼女は思わずそう呟いた。
「(もしかして…??ううん…そんな事は無い…ロミオはきっと追い掛けて来てくれる…)」
そうは思ったのだが、気が気で無くなったのだ。
少女は全力で来た道を戻りだした。
「(早く戻らないと…ロミオが!!)」
少女は自分が何処をどう走ったのか分からないままひたすら走った…
そして、遂に!
自分達がもと居た小屋の前に着いた。
辺りは焼け落ちていて、ただあるのは自分の愛していた少年の変わり果てた姿だった…
少女は愕然としその場に立ち尽くしている…
少年の胸にはブランの持っていた双剣が二つ突き刺さっていて、何やらメモがついていた。そのメモの内容とは…
《アリスへ、君は優しい娘だからきっとこの場所に帰ってくると信じてるよ…アハハハ…見たまえ…コレが裏切り者の末路なんだよ》まだ、メモ書きの途中だったが…アリスの落ちる涙でメモの先が滲んで読めれなかった…いや、むしろ読む必要は無かったのだ…ただひたすら涙が止まらない…愛している者を失う辛さ…言葉にならない声を出してアリスは号泣する。
=第6話完=
ロミオと別れて森の中を凄まじい速度で駆ける少女…名はアリス。
美しい髪は真っ暗闇の中でも一際目立つ金色をしており、真っ白のワンピースは土や泥で汚れていた。
そして、一筋の涙を流しながらただひたすらに真っ暗闇の森を駆けていく。
行き先も分からずに…
「…ロミオ…必ず追い掛けて来てね…ワタシを…」
その時!
少女はふと足を止めて後ろを振り返った。
非常に嫌な胸騒ぎがしたのだ、酷く酷く胸が痛い!こんな感じは今まで少女は経験した事が無かった…
何かこう…胸が熱い、心臓が酷く脈打ち、今にも張り裂けんばかりに…
「何……?コレ…??ロミオ???」
彼女は思わずそう呟いた。
「(もしかして…??ううん…そんな事は無い…ロミオはきっと追い掛けて来てくれる…)」
そうは思ったのだが、気が気で無くなったのだ。
少女は全力で来た道を戻りだした。
「(早く戻らないと…ロミオが!!)」
少女は自分が何処をどう走ったのか分からないままひたすら走った…
そして、遂に!
自分達がもと居た小屋の前に着いた。
辺りは焼け落ちていて、ただあるのは自分の愛していた少年の変わり果てた姿だった…
少女は愕然としその場に立ち尽くしている…
少年の胸にはブランの持っていた双剣が二つ突き刺さっていて、何やらメモがついていた。そのメモの内容とは…
《アリスへ、君は優しい娘だからきっとこの場所に帰ってくると信じてるよ…アハハハ…見たまえ…コレが裏切り者の末路なんだよ》まだ、メモ書きの途中だったが…アリスの落ちる涙でメモの先が滲んで読めれなかった…いや、むしろ読む必要は無かったのだ…ただひたすら涙が止まらない…愛している者を失う辛さ…言葉にならない声を出してアリスは号泣する。
=第6話完=
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