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黒沢隼人の旅日記 プロローグ

[423]  リク  2008-12-02投稿
4月7日水曜日
今日入学式が行われる。まぁ、2年のオレ黒沢隼人には関係ないのだが。しかし、3年は新入生のために入学式のためき入学式の準備をしないといけないのだ。昨年は向かえられる側だったのでこんな苦労当然知らなかった。
しかし2年はまだ良い方だ。3年は最高学年として最後まで準備しなくてはならないのだ。本当にご苦労様だ。
オレは準備をそこそこに体育館の壁にもたれた。それを見て上村修平、後藤蓮、小口優がオレの周りに集まってきた。オレはこいつらリーダー的存在なのだ。(リーダーなんて自分で言うのはなんだが……知らぬ間にそうなっていたのだ)中学に入ると勉強がそこそこ難しくなるからグループから外れる奴らがいた。そんな大きなグループではなかったが残ったのはこの3人くらいだ。
しかし蓮には驚いた。蓮はいつもトップ5には必ず入る秀才なのだ。それでも、オレたちとツルんでるそれでいてよくそこまでキープ出来るなと思っていた。
優は逆に、下から数えた方が早くもう少し危機感を持って欲しいくらいだ。
3人が集まった途端
『めんどくせー』
・・・と言われてもという感じだった。面倒臭いからココに集まったのではないのか。そんな些細な疑問はだんだん消えていった。
いつも優は考えなしに言葉を発する。そんな優が
『どうにかしてサボれねェーなぁ』
蓮がすかさず
今サボってんじゃん……
゛…ハハハハァ”
一瞬で4人は笑いのうずに包まれた。

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