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サヨウナラ精製水(5)

[639]  キユデヒ  2008-12-04投稿
「あなたを必要としている人間が…心の底から…逢いたいと願えば…生き返るかもしれませんが…」
私を?
真剣に考えたが…世の中に存在しない事に
気づかされた…。
私を必要する人間なんていやしない…。
心底、絶望感に苛まれた…同時になぜ?私は人を
大切にせず生きてきたのか自分の事ばかり…。
目の前から光がつぶれた。
「あなたは本気で誰からも必要とされてなかったとお思いですか?」
当たり前じゃないか…。
自己中心的内向型閉じ籠り主義者な私をどこの?誰が?いつ?
必要としたと言うだ!!
「あなたは可哀想な人とですね…。」同情されたくない!一人してくれ!!

「今一度…問いますよ…
必要とされていなかったですか…?」
しつこいな!あんた!
「心の奥底に潜って考えてごらんなさい…ヒントを一つ、あなたが結婚した理由はなんですか?」

やかましい!!
あれ?アイツが居なくなった…
私が結婚した理由…?

そう言えば…佐重子と
初めて会ったのは…。
大学生2年の時か…。
彼女が一つ下の学年に入って来たんだったな…。
理工学部…。

みんなから理工の華なんて呼ばれてたな…佐重子は

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