ロストクロニクル4―2
リコードからオーケスまでは真っ直ぐ北上するだけで行ける。タクトたちはオーケスから一旦東にあるオーシーへ行き、ぐるっと回ってオーケスのちょうど南にあるリコードに来たようだ。つまり、シャープは今タクトたちが通って来た道とは違う道を通っている。この道の先には、旅人たちがが頻繁に迷う通称『迷いの森』がある。この森を抜ければ、オーケスはもう目と鼻の先だ。
「眠たいなー、わたしは今日一回も寝てないのに」
ひとりで大きな欠伸をした。
背後にリコードの姿は既に無く、代わりに目の前にこの広い大地に根をはる森が見えていた。
「この森さえ抜ければ」
シャープはパールにお使いを頼まれてから今まで不幸の連続だった。
「眠たい」と何度も言っているのにコーディア先生に半ば強引に「元気でね。行ってらっしゃい」と村の外に追い出され、タクトに「リコードが襲われたと国王に伝えてくれ」と伝言を頼まれ、ウェドからは「眠そうな顔してんじゃねぇよ」と背中を何度も叩かれ、おまけに道中では合計七回もムシに襲われた(普通の旅人なら二〜三回で済む)
「散々だったなぁ」
シャープは渋々森の中へ入っていった。
シャープの不幸は終わらない。
「なんか暗い」
森はシャープの予想を裏切り、太陽の光を遮り、暗く、じめじめしていた。
「もうちょっと明るいと思ってたのに」
シャープはひとり森を突き進む。
「あれ?この道さっき通ったような」
シャープの目の前には大きな湖が広がっていた。
そして、湖のほとりに人影を見つけた。何か食べている。
「はーはっはっはっ、困ったな。迷った迷った」
その男の背中には大きな剣があった。
「おっ!誰かいるのか」
みつかってしまった。
どうしよう・・・
「ちょっと来なさい。一緒に食べないか?ケーキやクッキーもあるぞ!」
渋々男の前に出ていった。
「これは驚いた!魔導師だったとはな」
殺される覚悟で出てきたが悪い人ではなさそうだ。
「ほらほらもっと食べて良いんだぞ」
体つきや顔とは裏腹にやたらとケーキやクッキーを勧めてくる人だった。
「もう本当に結構ですから」
「そうか、そうだ名前は何だったけな?」
「だから、シャープです!」
これで四度目の自己紹介だ。
「貴方の名前は何ですか?」
「俺か?おれの名前はパッドだ。一応とある村の村長だ」
「眠たいなー、わたしは今日一回も寝てないのに」
ひとりで大きな欠伸をした。
背後にリコードの姿は既に無く、代わりに目の前にこの広い大地に根をはる森が見えていた。
「この森さえ抜ければ」
シャープはパールにお使いを頼まれてから今まで不幸の連続だった。
「眠たい」と何度も言っているのにコーディア先生に半ば強引に「元気でね。行ってらっしゃい」と村の外に追い出され、タクトに「リコードが襲われたと国王に伝えてくれ」と伝言を頼まれ、ウェドからは「眠そうな顔してんじゃねぇよ」と背中を何度も叩かれ、おまけに道中では合計七回もムシに襲われた(普通の旅人なら二〜三回で済む)
「散々だったなぁ」
シャープは渋々森の中へ入っていった。
シャープの不幸は終わらない。
「なんか暗い」
森はシャープの予想を裏切り、太陽の光を遮り、暗く、じめじめしていた。
「もうちょっと明るいと思ってたのに」
シャープはひとり森を突き進む。
「あれ?この道さっき通ったような」
シャープの目の前には大きな湖が広がっていた。
そして、湖のほとりに人影を見つけた。何か食べている。
「はーはっはっはっ、困ったな。迷った迷った」
その男の背中には大きな剣があった。
「おっ!誰かいるのか」
みつかってしまった。
どうしよう・・・
「ちょっと来なさい。一緒に食べないか?ケーキやクッキーもあるぞ!」
渋々男の前に出ていった。
「これは驚いた!魔導師だったとはな」
殺される覚悟で出てきたが悪い人ではなさそうだ。
「ほらほらもっと食べて良いんだぞ」
体つきや顔とは裏腹にやたらとケーキやクッキーを勧めてくる人だった。
「もう本当に結構ですから」
「そうか、そうだ名前は何だったけな?」
「だから、シャープです!」
これで四度目の自己紹介だ。
「貴方の名前は何ですか?」
「俺か?おれの名前はパッドだ。一応とある村の村長だ」
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