スラム part9
バァーン!
畳から音が響いた。
副審の賢之助の手が上がっている。
「一本!!それまで!」
後ろから悠の声。
勝った。
互いに定位置に戻り、礼。
「やっぱり嘉谷さん、強いですね。先輩の言ってたことはホントでした。」
「そんなことないよ。ちょっといいタイミングで一本背負いが入っただけだ。先に投げられたのは俺だしな。」
「俺、嘉谷さんの実力疑ってたんですよ。そんな強い選手が進学校なんかに行くわけないって。そんなことありませんでした。」
「そこまで言われると、ちょっとうれしいな。でも新藤も十分強いと思うよ。正直、中学からやってるからってここまで強いやつは初めてだ。」
河野が突然話に入ってきた。
「新藤くんって中野一中?」
「あぁ。」
「嘉谷さん。そりゃ強いはずですよ。俺、中野三中出身なんですけど、一中の新藤って中学で全国ベスト8までいったって、有名でしたから。」
「これはなかなかすごいやつが入ってきたな。」
俺はそう言った。
実際、全国には中学時代いけなかった俺からしてみれば、全国経験者である新藤は当時の俺より強いだろうからだ。
それにしても、俺は校区の違う東中出身で、一中には知り合いはいなかった。
俺のことを教えた新藤の先輩って誰なんだ?
「新藤くん、全国ベスト8までいったんだ。すごいなぁ〜。俺全国は二回戦負けだったから。」
悠がうらやましそうに言った。
さっきのは撤回だ。
当時の俺は悠(全国経験者)にはよく勝ってた。
「山下さんのことも知ってますよ。一昨年、全国に行った人は覚えてますから。」
「修二。とりあえず河野くんもきてるし練習始めないか?」
賢之助が言った。
「あぁ、そうだな。それじゃ始めるか」
他愛ない会話をしながら今日の練習を始めた。
俺は練習中、俺を知る誰かについてずっと考えていた。
畳から音が響いた。
副審の賢之助の手が上がっている。
「一本!!それまで!」
後ろから悠の声。
勝った。
互いに定位置に戻り、礼。
「やっぱり嘉谷さん、強いですね。先輩の言ってたことはホントでした。」
「そんなことないよ。ちょっといいタイミングで一本背負いが入っただけだ。先に投げられたのは俺だしな。」
「俺、嘉谷さんの実力疑ってたんですよ。そんな強い選手が進学校なんかに行くわけないって。そんなことありませんでした。」
「そこまで言われると、ちょっとうれしいな。でも新藤も十分強いと思うよ。正直、中学からやってるからってここまで強いやつは初めてだ。」
河野が突然話に入ってきた。
「新藤くんって中野一中?」
「あぁ。」
「嘉谷さん。そりゃ強いはずですよ。俺、中野三中出身なんですけど、一中の新藤って中学で全国ベスト8までいったって、有名でしたから。」
「これはなかなかすごいやつが入ってきたな。」
俺はそう言った。
実際、全国には中学時代いけなかった俺からしてみれば、全国経験者である新藤は当時の俺より強いだろうからだ。
それにしても、俺は校区の違う東中出身で、一中には知り合いはいなかった。
俺のことを教えた新藤の先輩って誰なんだ?
「新藤くん、全国ベスト8までいったんだ。すごいなぁ〜。俺全国は二回戦負けだったから。」
悠がうらやましそうに言った。
さっきのは撤回だ。
当時の俺は悠(全国経験者)にはよく勝ってた。
「山下さんのことも知ってますよ。一昨年、全国に行った人は覚えてますから。」
「修二。とりあえず河野くんもきてるし練習始めないか?」
賢之助が言った。
「あぁ、そうだな。それじゃ始めるか」
他愛ない会話をしながら今日の練習を始めた。
俺は練習中、俺を知る誰かについてずっと考えていた。
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