眠れぬ夜は君のせい〜29〜
佑典は言った。
『俺、ずっと言われへんかった事あるねん。』
『俺は小さいけど会社やってるやん。社長ゆう肩書きやけど俺の会社やってるんはヤクザやねん。』
『俺、企業舎弟やねん。』
佑典はそう言うと私の目を真っ直ぐに見た。
『今まで普通にやってきたけど、久美子と出会ってから思うねん。まともにならなアカンて。自分の仕事に誇り持って頑張ってる久美子見て、足洗おう思うようになってん。』
『俺は施設で育ってん。身内は居てないから施設出てからはずっと自分の力で生きてきた。今の会社持たせて貰って3年やねん。』
企業舎弟は暴力団が経営する企業とは知っていた。佑典がそうだと知りショックじゃないと言えば嘘になる。でも現実味がなくて、何かわからない。
『何で泣いたの?』
そう聞く私に佑典は言った。
『めちゃめちゃ星がキレイで、神さんなんか居てない思って生きてきたけど、ここに来て神さんは居てはるって確信してん。俺の神様は久美子やなって。』
佑典はそう言うと草の上に寝転んだ。
私も同じように寝転んだ。
『俺、ずっと言われへんかった事あるねん。』
『俺は小さいけど会社やってるやん。社長ゆう肩書きやけど俺の会社やってるんはヤクザやねん。』
『俺、企業舎弟やねん。』
佑典はそう言うと私の目を真っ直ぐに見た。
『今まで普通にやってきたけど、久美子と出会ってから思うねん。まともにならなアカンて。自分の仕事に誇り持って頑張ってる久美子見て、足洗おう思うようになってん。』
『俺は施設で育ってん。身内は居てないから施設出てからはずっと自分の力で生きてきた。今の会社持たせて貰って3年やねん。』
企業舎弟は暴力団が経営する企業とは知っていた。佑典がそうだと知りショックじゃないと言えば嘘になる。でも現実味がなくて、何かわからない。
『何で泣いたの?』
そう聞く私に佑典は言った。
『めちゃめちゃ星がキレイで、神さんなんか居てない思って生きてきたけど、ここに来て神さんは居てはるって確信してん。俺の神様は久美子やなって。』
佑典はそう言うと草の上に寝転んだ。
私も同じように寝転んだ。
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