×あり子持ちの恋愛 4
それから約一ヵ月、少し早めに迎えに来てくれて、アレコレ話しをしてからお店に入る日がほとんどだった。「じゃあ、頑張ってな」「うん、行ってくるね」が、「行って欲しくないなぁ…」「うん…行きたくないなぁ…」に、変わっていた。会う度に、母親に頼んで仕事に出てくる、小四の息子のことを気にかけてくれることも、惹かれる理由になっていて、この人となら、新しい生活も……なんて考え始めていた。きっと、必死で生活してきた数年に、「シンドイ」って感じてきていて、楽になりたくて、頼ってしまいたい気持ちもあったのだろう。お店をズル休みして、ラブホテルで過ごす時間は、ただラブラブで嬉しいだけではなく、これが自分達の部屋で、息子も居て、毎日当たり前に一緒に居る時間だったらなぁ…と、お互いに口にするようになっていた。それからは、淳さんの方が同棲を早くしたい!水商売をやめて欲しい!と、口癖のように言うようになり、息子と仲良くなれるかどうかの、心配をしていた。子供がいるということは、二人が愛し合っていればいいというわけにはいかず、親に反対されるより、子供の意見が一番大事!と、私も淳さんも考えているから。そう考えてくれるなんて、本当に最高の人なのです!。この人となら、きっとうまくやっていけるのです!。
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