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ミチとアコ 4

[112]  カイ  2008-12-07投稿
しんとした中に、二人の足音だけが響く。亜子は手を握られたまま、下からそっと悟の顔色を伺った。

「今日、何かちがうね」

「そう?」

悟は言ったきり、また黙ってしまった。最近悟は、二人きりの時、あまり喋らない。それが亜子はとても落ち着かないのだった。

「星、きれいだね」

亜子が言うと、悟は空を見上げた。

「北斗七星だろ」

「何それ」

「ほら、ひしゃく型の」

悟は繋いでない方の手で、星たちをなぞった。

「ひしゃくって何?」

「神社とかで手を洗うやつだよ。てかこれ、理科で習ったんだけど」

「え、そうだっけ?」

亜子は必死に思い出そうとする。

「高校、落ちたな」

悟が言うと、亜子は慌てた。

「冬の代表的な星座は?」

「さそり座?」

「オリオン座だ、ばーか」
悟がいつもの口調で言ったので、亜子はほっとした。

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