air?
近くの店まで食べ物と飲み物を買いに家をでた。 店は家から歩いて約5分の場所だ。店に入り適当なものを選び急ぎ足で店をでた。 少女のことを考えながら歩いていた。 するとどこからか声が聞こえた。 「ねぇ君、君だよ少年、聞きたいことがあるんだが」 振り返るとそこには男が立っていた。その男は背が高く、真っ黒な瞳で少し不気味だった。なかでも一番目を引いたのは男が腰に下げている長い剣だった。 「聞きたいことというのはね…、私は今人探しをしているんだがね、君女の子を見なかったかい?そうだな…銀髪の女の子、見なかったかい?」 男はゆっくりとした優しい口調で質問してきた。 俺はそれを聞いてドキッとした。だが俺は首を横にふった。 「そうか…分かった、ありがとう少年」 そう言って男は立ち去った。 俺はホッとして大きなため息をつきさっきより足早に家に向かって歩き始めた。 家につき少女の寝ている部屋に入ると少女は部屋の中心に立ち不思議そうに部屋を見渡していた。突然のことで俺は一瞬戸惑った。 「気がついた?」やっと話かけることができた。 だが少女は何も言わずにこっちを見ているだけだった。そのときに初めて気づいた。少女の目は青く宝石のようにとてもきれいだった。 俺はしばらく見とれてしまった。 「のど…かわいてない?」 俺はそう言ってさっき買ってきた飲み物をコップについでテーブルの上に置いた。 「ここに座って…」 俺はイスに座るようにすすめた。 少女はイスに座りコップについだ飲み物を飲み始めた。 「君、名前は?」俺は少女に質問した。 「…名前は…フィー…かな…」 少女はやっと口を開いた。 「かな…って、フィーはニックネームか何か?」 俺はまた質問した。「分からない…けど…その名前でしか呼ばれたことない…」 「そっか、でも良い名前だね。フィーはどこから来たの?」さらに質問をした。 「分からない…でも、もっと明るい場所」 俺はそれを聞いてまた『太陽』のことを思い出した。バックランドのじいさんは地上はもっと明るいと言っていた。 俺は冗談半分で聞いてみた。 「フィーは『空』を見たことある?」 少女は不思議そうな顔をして答えた。 「…ある…どうして…?」 俺は自分の耳を疑った。
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