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×あり子持ちの恋愛 5

[94]  チキン  2008-12-10投稿
淳さんと、私と息子の、三人での生活……。それが、二人の課題になって、そのための会話が、二人の時間の大半を占めるようになっていた。息子が、自分の部屋が欲しいと口にするようになっていたことも好都合で、まずは今の狭い我が家から、3LDKへの引越し!。「資金は俺が出すから、心配いらないよ」の言葉に、ますます信頼も強くなった。引越しが済んだら、1〜2ヵ月は時々遊びに…から、泊まりに…そして息子が馴染んでくれたら一緒に暮らす話しをしようと、私達の計画は出来上がっていて、その間の家賃も、淳さんが出してくれると言う。だから、水商売をやめるようにと。でも……そんな余裕あるの?自分の生活は?と、心配する私に、冬に出る手当ての明細書を見せた。「うわっ!こんなに!?」って、私なんかには、到底稼ぐ事の出来ない金額だ。毎月の給料は、20万くらいだけど、夏のボーナスと、冬のこれだけの手当てがあれば、一緒に暮らし始めても生活出来るだろ?と、優しく笑う目尻には、愛しいシワが出来ていた。
後は、息子の気持ち次第だ。仲良くなってくれるだろうか……私の事まで嫌いになったりしたら……最初は淳さんのことを、なんて紹介すれば…友達?恋人?お父さんになるかも知れない人?。頭はパンパンでも、心は穏やかで桃色一色に染まっていた。
二人の時間は、以前のドキドキドキドキと言うよりは、もっと優しい時間に変わっていた。見つめ合う目は、点滅するハートマークでは無く、お互いを愛おしむように優しく、キスはゆっくり柔らかく、触れる手にも、なにか余裕みたいなものが感じられた。
引越しは、淳さんの会社のトラックを借り、同僚の人達が手伝ってくれて、賑やかに楽しい引越しになった。その雰囲気の中、自分の部屋を手に入れる事への嬉しさで、テンション上がりまくりの息子が、笑顔で淳さんと話していた。「やった!第一段階突破なんじゃない!?」私のテンションも上がっていた。
なんてイイ男なんだろう…なんてイイ息子なんだろう…私は、なんて幸せ者なんだろう……。この思いは、そう長くは続かないことになるのだけれど…。

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