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眠れぬ夜は君のせい〜32〜

[308]  ユーリ  2008-12-10投稿
徳島は今朝も渋滞。


ルームミラーで顔を見た。

目がむくんでひどい顔。


一睡もできずにいた。


店に着くと畑山さんが包丁を研いでいた。


『おはようございます。』


私の顔を見ると畑山さんは少し難しい顔をした。


『今日の顔、も一つ。何があったかわからへんけど、仕事場に私事を持ち込んだらアカン。それはプロやない。』


畑山さんの言葉が胸に突き刺さった。



その通りだ。


その日は昼からとても忙しく休憩が取れなかった。


店を出て車に乗った。午後10時、ヘトヘトになった。


助手席で携帯のランプが点滅してた。


携帯を車に置いたままだった。慌てて携帯を開くと〔不在着信8件〕と出た。


履歴を見ると佑典だった。


胸騒ぎがして急いで電話を掛けた。



5回目のコールで繋がった。



『もしもし』



電話に出たのは佑典じゃなくて…女の人だった。








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