I'm Sorry?
彼が私を連れて来た場所は、いつかテレビで見たデートスポットの場所だった。
辺りは平日という事もあり人は少ないものの、すれ違うのはカップルばかりで腕を組んで皆幸せそうだ。
私達は少し距離を置いて歩いていた。何も話す事なくただ歩く。
少しして彼が突然
「この店入ろう」
そう言って私を引っ張った。私は驚いた。
普段なら彼が絶対に入りたがらないレディースの洋服屋。
恥かしそうにズンズン進むと白いコートのMサイズを手に取り、レジへ向う。
「はい。プレゼント」
そう言われて、差し出された紙袋にはピンクのリボンが結ばれている。そっと袋の中を覗いた。
「これ…」
あまり急な展開についていけなかった私は、初めてここが私の憧れていたショップだと気付き、彼が差し出した紙袋の中身は、前雑誌を見て欲しいと騒いでいたコートだという事に気付いた。
「何でこんなことするの?」
ありがとうの言葉も忘れて、私は黙ったままの彼に聞いた。
「誕生日だから。」
彼はそう言ってまた黙った。
二人黙ったまま歩き、少し洒落た感じのレストランに入った。西日が差して来て、オレンジ色の店内は私達しか客がいなかった。
窓側の席に通され、メニューを見る前に彼が何やら注文し初めた。私は黙ったまま色んな思いを馳せていた。
辺りは平日という事もあり人は少ないものの、すれ違うのはカップルばかりで腕を組んで皆幸せそうだ。
私達は少し距離を置いて歩いていた。何も話す事なくただ歩く。
少しして彼が突然
「この店入ろう」
そう言って私を引っ張った。私は驚いた。
普段なら彼が絶対に入りたがらないレディースの洋服屋。
恥かしそうにズンズン進むと白いコートのMサイズを手に取り、レジへ向う。
「はい。プレゼント」
そう言われて、差し出された紙袋にはピンクのリボンが結ばれている。そっと袋の中を覗いた。
「これ…」
あまり急な展開についていけなかった私は、初めてここが私の憧れていたショップだと気付き、彼が差し出した紙袋の中身は、前雑誌を見て欲しいと騒いでいたコートだという事に気付いた。
「何でこんなことするの?」
ありがとうの言葉も忘れて、私は黙ったままの彼に聞いた。
「誕生日だから。」
彼はそう言ってまた黙った。
二人黙ったまま歩き、少し洒落た感じのレストランに入った。西日が差して来て、オレンジ色の店内は私達しか客がいなかった。
窓側の席に通され、メニューを見る前に彼が何やら注文し初めた。私は黙ったまま色んな思いを馳せていた。
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